抄録
J-009
排尿吸光スペクトル特性を用いた排尿誘発時間予測システム
山崎智將・広田 卓・村田亮介・鏑木崇史・栗原陽介(所属なし)
介護施設における排尿管理では,主に紙おむつやカテーテルなどを用いた失禁の対策が行われている.これらの対策は事後対処であるため,失禁を事前に防ぐためには,患者が尿意を催した際,適宜トイレに連れて行く必要がある.そのためには,定期的に患者の尿意を介護士が確認する必要がある.もし,患者がトイレで排泄した段階で,事前に次に尿意を感じ始める尿意誘発時間を予測することができれば,介護士は定期的に尿意を確認する必要がなくなるため負担が減り,効率のよい介護スケジュールを立てることができる.以上の背景に鑑みて,本研究では排尿の吸光スペクトルの特性を用いて次の尿意誘発時間の事前予測を行う手法を提案する.