抄録
I-038
選択的観測領域における雪片検出に基づく降雪レベル推定
和田直史・松﨑博季・真田博文(北海道科学大)
北海道では多くの自治体で多額の雪対策費が財政を圧迫する問題が起きており,道路除雪費を削減するための除排雪の効率化が課題となっている.除雪車による除排雪を行う地域やタイミングは作業員が天気予報や目視により判断を行っているが,地域による積雪量・降雪量の違いを正確に把握することは難しい.そこで本研究では,降雪状況を知りたい地点に設置した定点観測カメラの映像から,画像処理によって降雪の多さを表す降雪レベルを推定する手法について検討する.具体的には,降雪映像から降雪を除去した背景画像を生成し,背景画像と降雪映像との差分により雪片を検出する.その際,降雪レベルの推定に有効な領域を選択的に決定する.