抄録
I-034
色のついたエッジボケの拡がりに関する研究
岩見祐里・梶原康平・鉄谷信二(電機大)
濃度変化のあるエッジ画像に生じる視覚現象として, マッハバンド, シュブルール錯視, クレイク-オブライン-コーンスウィート効果, トロクスラー効果等が報告されている. また, 本研究に関する先行研究として, エッジにぼかし領域がある場合に, エッジの両側の領域全体に対して, 濃度の濃い側の濃度が下がり, 濃度の薄い側の濃度が上がることでコントラストの低下を生じさせる現象があることが分かっている. しかし, 従来の研究では, 黒色と白色に関しての評価実験しか行われていない. そのため, 本論文では, 色のついたエッジにぼかし領域がある場合について, 評価実験を行う. この結果をもとに, 色のついたエッジボケ視覚現象について考察する.