抄録
I-030
レンダリング時の背景モデル参照を用いたリアルタイム自由視点映像の高品質化に関する検討
渡邊良亮・鶴崎裕貴・今野智明・河村 圭・内藤 整(KDDI総合研究所)
近年、複数の実カメラ映像から、任意視点の映像を生成する自由視点映像技術に関する注目が高まっている。特に、被写体の3次元コンピュータグラフィックス(3DCG)を再構成する方式をフルモデル自由視点と呼び、近年リアルタイム生成可能なアプローチも登場していた。一方、リアルタイム化を行う上では、複雑な処理を行うことが難しいことから、視聴品質に課題が残っていた。そこで本研究では、被写体が存在しない空舞台画像を用意し、レンダリング時にテクスチャマッピングを施す際に、空舞台画像と実カメラ画像の参照画素値の差が小さい場合に、3DCGモデルを背景と見なし透過することでモデルの形状を正確にし、視聴品質を向上させる技術を提案した。