抄録
I-029
仮想物体に息を吹きかける動作の認識とそのAR応用
佐々木隆稀・高井昌彰・飯田勝吉(北大)
近年AR技術が注目される中、スマートフォンを用いたコンシューマ向けARアプリケーションが市場に多く出回っている。仮想物体が実際に存在しているかのような実在感を一層向上させるためには、仮想物体に対するユーザからの物理的な働きかけを実時間で認識し、仮想物体の振る舞いに即時反映させることが重要である。本研究では、現実から仮想へ作用を実現するためのインターフェースとして「息(風)」に注目する。現実空間でユーザから吹かれた息の向きと強さを、スマートフォンのマイクとカメラを用いて認識し、息の吹きかけによって生じる空気の流れを推定することによって、仮想物体への吹きかけ行動の作用を仮想空間で再現すアプリケーションを開発する。