抄録
I-028
深度カメラを用いたAR化石発掘アプリケーション
玉木和鷹・高井昌彰・飯田勝吉(北大)
拡張現実において時間とともに形状変形する物体を扱うためには、初期形状の位置・姿勢の取得に加え、立体形状の変化を実時間で追跡する必要がある。本研究では立体形状の変化に焦点を当て、対象物がえぐりとられる変化を追跡するシステムを実現し、その応用としてAR化石発掘アプリケーションを開発する。本システムでは形状変化を追跡する対象物の初期形状データを予め作成しておき、そのデータをフレームごとに取得される形状データと照らし合わせ、更新を繰り返すことで立体形状変化の追跡を実現する。対象物の位置・姿勢の推定にはARマーカを用いた。立体形状の取得にはデプスカメラを用い、距離画像から点群データに変換し、最終的にボクセル空間における等値面を形成する。