抄録
I-026
仮想と現実の相互作用を実現するキャラクタを用いた拡張現実システム
森 友己・高井昌彰・飯田勝吉(北大)
拡張現実(AR)によって表現されたARキャラクタと人間との間のインタラクションでは,検知した現実世界の変化に応じてARキャラクタの振る舞いを変化させることで,現実から仮想への干渉作用が可能となる.一方,ARキャラクタの動きに応じて現実世界の物体運動に影響を及ぼすことで,仮想から現実への干渉作用が達成できる.これら双方向の作用によってARキャラクタの実在感が大きく向上し,新たなエンタテインメントへの応用が期待できる.本研究では,簡易な電磁力により回転運動の制御が可能な円筒物体を用いることで,実在感が向上したARキャラクタとのインタラクションを実現するシステムを開発した.