抄録
I-025
VR映像に則した下肢運動によるVR酔い軽減の検討
村井克彦・川澄正史(電機大)
VR映像を観賞した際,頭痛や吐き気,眩暈などの症状が起きる場合があり,VR酔いとして知られている.VR酔いは動揺病の一種と考えられており,動揺病が起きる要因は諸説あるが,有力なものに感覚不一致説がある.感覚不一致説は実際に知覚している感覚と,過去の経験から予測される感覚との矛盾が原因で酔いが起きる.本研究では,現実とVR映像の知覚の差により体調が悪化すると考え,観賞者の下肢にVR映像の移動に則した刺激を与えることで,現実とVR空間の知覚の差を減少させ,VR酔いを軽減させるシステムを考案するための調査を行う.