抄録
I-022
複数参照フレームからのDNNベース幾何変換行列推定を用いたフレーム間予測
姜 思徳・八島由幸(千葉工大)
映像符号化のキー技術の一つに,動き補償フレーム間予測がある.著者らはこれまでに,畳み込みニューラルネットワーク(CNN)を用いてフレーム間の幾何変換行列を推定し,復号済みフレームに推定された幾何変換を施すことによってフレーム間予測を行う手法を提案して有効性を示してきた.本研究ではこの改良技術として,予測対象となるフレームに対し、複数フレームを参照して予測画像を生成するCNNを構築し,ブロックごとに予測効率の良いCNNを選択する手法を提案する.実験により,従来手法に比べて,予測誤差を減少させることが可能であることが明らかになった.