抄録
I-015
水滴を用いた指向性ボリュームディスプレイの開発
今村友哉(千葉大)・干川尚人(小山高専)・中山弘敬(国立天文台)・下馬場朋禄・伊藤智義・白木厚司(千葉大)
我々の研究グループでは,観察方向によって異なる情報を同時に表示可能な指向性ボリュームディスプレイの開発が行われている.しかし,従来の指向性ボリュームディスプレイでは,高解像度でフルカラーな映像表示が困難である.例えば,3Dクリスタルを用いた指向性ボリュームディスプレイは白黒画像しか表現できず,動画化が不可能という欠点がある.また,糸を用いた指向性ボリュームディスプレイでは,これらの欠点を解消できるが,手動で糸を配置するため高解像度化が困難である.このことから,手動での投影媒体の設置が不要な指向性ボリュームディスプレイの開発を目的とし,表示媒体に水滴を用いて開発を行い,その有用性を検証した.