抄録
I-010
スタイル転写による乱流合成の高速化に関する一検討
笹 晃輔・土橋宜典(北大)・佐藤周平(富山大)
コンピュータグラフィックスによる流体の表現は映画やTVゲーム等,様々なアプリケーションで利用されている.シミュレーションやレンダリングの技術向上により非常に写実的な表現が可能となっているが,その生成には速度と手間の両面で問題が残されている.これを解決する手段として事前に計算した高解像度速度場を用いた乱流合成手法が提案されているが,そのアルゴリズムには未だ速度の面で改善の余地が残されている.我々はこのアルゴリズムに,視点への影響を考慮した計算領域の削減という適応的な要素を加えることで高速化を図った.