抄録
I-009
画像からの散乱パラメータの決定に関する考察
工藤寛樹・土橋宜典(北大)
CGを用いて所望の質感を表現するためには、物体の材質に関するパラメータを適切に設定する必要がある。しかし、そのためにはパラメータや輝度計算アルゴリズムに関する知識と経験が必要となる上、様々なパラメータを設定して結果を確認しながら調整するという試行錯誤が避けられない。CG画像の生成は計算コストが高いため、この作業には膨大な手間と時間がかかる。そこで、本研究では、所望の質感が表現された画像からパラメータを逆算することで、そのような知識や経験、試行錯誤を不要とする方法の開発を目指す。本稿では、表面下散乱に焦点を当て、質感とパラメータの関係を明らかにし、最適化に関する実験を行ったので報告する。