抄録
I-006
数値標高モデルデータを用いた地上及び地下開度計算高精度化手法の開発
安藤智大・坂本浩顕・佐村俊和・多田村克己(山口大)
本論文では、数値標高モデルデータ(DEM)に基づき生成した3次元地形の描画結果を地上開度及び地下開度の計算に利用することで,これらを高精度に求めることを可能とする手法を提案する。具体的には、3次元地形データはDEMのセルを標高の高さだけ持ち上げたボクセルで構成する。さらに開度計算点を地表に置き,その計算点を中心とする立方体の各面をスクリーンと見なして周囲のボクセルを描画し,描画結果からその計算点における遮蔽状況を得ることで,高精度計算を実現する.提案手法を実装し、実際のDEMデータから地上開度図および地下開度図を作成してその有用性を確認した。