抄録
I-003
歌舞伎舞踊『京鹿子娘道成寺』の舞台上演構造の分析とKOSERUBEを用いた視覚化
河合珠空(岩手県大)・小野淳平(青森大)・小方 孝(岩手県大)
これまで筆者らは,渡辺保による、歌舞伎舞踊『京鹿子娘道成寺』の舞台上演構造の構成要素(人物、背景(舞台装置)、音楽、詞章と台詞,精神的主題)の分析を詳細化した「分析表」を作成した。本論文では、この分析表をもとに、筆者らが独自に開発した紙芝居風の物語表現ツールであるKOSERUBEを用いて,『京鹿子娘道成寺』の舞台上演構造の可視的イメージの実装を行った.将来、本研究を、物語生成システムで生成されたストーリーを自動的に舞台上演構造に変換するシステムや、筆者らが提案した「物語自動生成ゲーム」への応用などに発展させて行くことを目指している。