抄録
H-027
表情特徴を用いた読唇
白方達也・齊藤剛史(九工大)
音声データを使わずに視覚データのみから音声内容を推定する読唇技術は、次世代インターフェースとして期待されている。読唇技術は高騒音環境下における利用や発声が困難な障害者でも利用可能な利点をもつ。従来の読唇手法は、口唇周辺領域より特徴を抽出している。本稿では、口唇周辺のみに限定せず、顔全体より抽出できる表情特徴を導入する読唇手法を提案する。OuluVS、CUAVE、およびCENSREC-1-AVの三つの公開データベースを用いて評価実験を行った結果、すべてのデータベースで表情特徴を利用することで、認識精度が向上することを確認した。