抄録
H-024
Dice LossとMulti Decoder Lossesを用いた顔パーツのセマンティックセグメンテーション
宮本 旭・檜作彰良・中山良平(立命館大)
 本研究では,Dice LossとMulti Decoder Lossを用いた顔パーツのセマンティックセグメンテーション手法を開発する.実験試料として,Labeled Face in the Wild Datasetの顔画像13,233枚(学習用:6,683枚,評価用:6,550枚)を用いた.提案ネットワークは,U-NetのEncoder-Decoder構造に,各解像度におけるEncoder出力を独立してデコードするDecoderを追加した構造である.学習時の損失関数として,提案ネットワークが出力するセマンティックセグメンテーション画像と正解画像間の誤差であるDice Loss,異なる解像度のDecoderが出力するセマンティックセグメンテーション画像と正解画像間の誤差であるMulti Decoder Lossを組み合わせて用いる.提案手法のIntersection over Union(76.4)は,Encoder-Multiple Decoders Networkに基づく従来手法(IoU=72.5)より高く,その有用性が示唆された.