抄録
H-018
スマート農業化に向けた葉面積指数の推定及び3次元復元による植物の成長推定に関する研究
近藤烈司・福元伸也・鹿嶋雅之・渡邊 睦・神田英司(鹿児島大)・池澤和広・上之園健一(鹿児島県農業開発総合センター)
農林水産省はスマート農業政策を打ち出し,農林水産業の現場における省力化や人手不足,技術の継承などの課題解決を図っている.本研究では,RGB-Dカメラを用いて草高計測及び葉面積指数の推定を行うことでより有効な作物成長度の取得を目指す.草高計測では,距離データによる草高データマップの上位点を取り,その平均値を撮影領域の草高値とした.葉面積指数の推定では,全周の点群の位置合わせを用いた3次元復元後,メッシュの総葉面積値を葉面積推定値とした.実験では,草高計測値及び葉面積指数推定値を求め,実測値と比較したところ,草高計測値は同様の推移を示し,葉面積指数推定値は誤差が9.2%以下に収まることが示された.