抄録
H-007
上半身と下半身の単一画像からの3D人物姿勢の推定に関する研究
細越一希・プリマ オキ ディッキ アルディアンシャー(岩手県大)
深層学習を用いた単一画像からの3D人物姿勢推定では、通常の単眼カメラで3D姿勢を推定可能であるが、撮影環境によって一部の関節が撮影されない問題がある。既存の3D人物姿勢推定手法は主に全身の姿勢推定を対象としており、一部の関節の画像情報の欠落は、関節全体の3D姿勢推定精度の低下を招く可能性がある。そこで本研究では、単一画像上の関節を上半身と下半身に分割し、各部位に特化した3D人物姿勢推定モデルを実験的に構築し、それらと関節全体で構築したモデルによる推定精度の違いを検証した。結果、全身の関節を用いて学習したモデルと比較して、一部の関節に特化した学習したモデルの予測精度が向上する傾向が見られた。