抄録
G-012
顔面皮膚温度及び顔面のLab色空間情報を用いた生理心理学的ROIの長期変動評価
浦上健太郎・南雲健人(青学大)・ラムサル ビカス(鹿島建設)・大岩孝輔・野澤昭雄(青学大)
近年,日々の健康管理を目的としたリモートバイタルセンシング技術が注目されている。我々は日常の中で他者の顔色から健康状態を主観的に判断する場合がある。生理心理学的に, 顔色の変化は自律神経系の作用による顔面の皮膚血管の拡張・縮小により引き起こされる。同様の機序により顔面皮膚温度も変化する。本研究では,顔面皮膚温度及び顔色情報を用いた健康状態の推定を目的とした赤外線サーモグラフィーカメラとCCDカメラを用いて顔面熱画像及び顔面可視画像の長期観測を行った。顔面画像において生理心理学的に関心のある領域を定義し, 生理心理状態を評価した。結果,ROIにおけるLab色空間情報と健康に関する自覚量との関連性が示唆された。