抄録
G-005
深層学習による拡散強調画像からの前立腺癌検出手法の検討
中吉航平・鈴木昭弘・川上 敬・菊池明泰・和田直史・大江亮介・竹沢 恵(北海道科学大)・笹尾拓巳・中谷 聡・坂 丈敏(坂泌尿器科)
本国における前立腺癌罹患者数は増加傾向にある.前立腺癌の有無の判定には一般的にMRIが用られるが,近年では読影者の不足が問題となっている.そこで本研究では前立腺MRI画像の読影を支援するシステムの開発を目指し,深層学習を用いてMRIの一種である拡散強調画像から癌を検出する手法を検討する.実験では教師データに使用する画像を様々な大きさのグリッドに分割し,さらに「癌の領域」としてラベリングする際の画素中の癌の面積をいくつかのパターンを用いて最適なサイズを調査した.その結果,深層学習に用いる際の適切なグリッドのサイズと癌の面積を変更することで精度が向上することが判明し,さらに最適と思われるサイズを明らかにした.