抄録
F-020
平滑化画像データにおけるk-means法を用いた画像データの自動ラベル付与
棚本侑宏(神奈川大)・伏見卓恭(東京工科大)・大久保誠也(静岡県大)・斉藤和巳(神奈川大/静岡県大/理研)
農業の生産性向上は重要な課題である.本研究の目的は,農業データ分析の効率化を図ることである.特に本研究では,農業ハウスのカーテンの開閉状況を表す画像の分類に注目する.そこで,k-means法に基づく画像データに対しての自動ラベル付与法を提案する.提案手法は,k-means 法によるクラスタリングにおいて、カーテンが「閉まっているとき」、「開いているとき」、「夜」の3つにクラスタリングを行う。この時、画像データに対して平滑化処理を行うことで、「夜」と判別されていた画像データ内の一部のデータが「閉まっている」もしくは「開いている」と判別できるようになると考え実験を行った.評価実験では, 静岡県内の2 件のバラ農家のビニールハウスからカーテンの画像を収集した. そして, それらの画像データに対して提案手法を適用しクラスタリングを行うことにより, 精度の検証を行った.