抄録
F-009
過去企画へのオーバーフィッティングを回避した成約率予測モデルの構築
福本信吾(アフラック生命保険)・毛利 研・深澤信也(トーマツデロイトアナリティクス)・伊藤悠希・池田千枝・菅野敬明(アフラック生命保険)
ダイレクトメールを活用した既存契約者向けのクロスセル(他商品紹介)は,消費者の多様化と共に,顧客の行動や購買決定もより複雑なものになっていることから,共通した単一のモデルで測ることは簡単なことではない.近年これを実現するために機械学習が積極的に用いられており,複雑で膨大なデータから,1人ひとりの行動を高精度で予測,影響度が高い要素を的確に見つけ出すことができる.本論文では,性質を異にする過去のDM企画毎に反応した顧客データを利用して,DMによる保険契約最新化の案内後に,ある一定期間にその内容に紐づく契約更新(以下,コンバージョンCVという)が期待される確率(期待成約確率)を算出する予測モデルを提案する.