抄録
F-008
外部条件を考慮した小売店における商品別売り上げの要因分析モデル
平野洋介・御供信薫・楊 添翔・後藤正幸(早大)・吉開朋弘(日本気象協会)
多種多様なアイテムを販売する小売店においては,各アイテムに対して日々の需要変動に対応することは困難である.そのため,需要変動要因が類似したアイテムをグルーピングすることで発注業務の効率化が望まれている.こうした需要変動は,気象条件,曜日,月などの外部要因に加えて,要因間の交互作用に強く影響されると考えられる.そこで,本研究では,パラメータで交互作用を表現するFactorization Machinesにより推定された各要因とそれらの交互作用の需要変動への寄与度を表すパラメータを活用し,アイテムのクラスタリングを行う手法を提案する.また,実データに適用した分析実験を行い,得られた結果に対して考察を与えることで提案手法の有用性を示す.