抄録
F-007
機械学習アプローチに基づく中古ファッションアイテムの価格保持期間の適正化モデルと実証的効果検証
桑田 和(早大)・三川健太(湘南工科大)・後藤正幸(早大)・佐々木北都(ZOZO)
本研究で対象とするファッションECサイトでは,出品から一定期間が経過したアイテムを値下げしており,初期出品価格の適切な保持期間の設定が課題となっている.しかし,多様なアイテムを一律に同期間で値下げすることは合理的ではない一方,出品から販売までの日数を正確に点推定することも難しい.そこで本研究では,機械学習モデルにより各アイテムの出品から販売までの日数の確率分布を推定し,出品月を変化させて推定を繰り返すことで適切な価格保持期間の決定する方法を提案する.決定した期間を用いて実際にアイテムを出品する実験を行い,得られた販売履歴データを分析することで実運用における提案モデルの有用性について考察を行う.