抄録
F-006
研究環境の変化が学術論文の共著ネットワークに与える影響
◎土屋裕太郎・井ノ上寛人(電機大)・藤田正典(政策研究大学院大)・鉄谷信二(電機大)・寺野隆雄(千葉商科大)
技術者や研究者を定量的に評価する指標として,論文の発表件数や被引用件数,h-Indexなどが参考にされているが,研究を開始してから日が浅い学生や若手を前述した評価指標で比較することは一般に難しい.そこで著者らは,新たな評価指標として,論文の共著ネットワークから求められる媒介中心性の成長特性に着目し,有望な若手は共著ネットワークの媒介中心性が4年から8年程度の間に急激に高まることを先行研究で確認している.本研究では,20年以上の長期間に渡る媒介中心性の変化を解析し,研究環境の変化が媒介中心性の成長に及ぼす影響について検討する.