抄録
E-019
分散表現に基づく日本語の意味的逆引きの検討
髙橋寿聡・梅澤 猛・大澤範高(千葉大)
意味は説明できるが言葉が思い浮かばないとき,意味を説明する自然文(意味記述文)を入力として対応する見出し語を検索する意味的逆引きが役立つ.先行研究では,事前学習した単語の分散表現と辞書(見出し語と意味記述文のペア)の情報を用いて,意味記述文を対応する見出し語の分散表現に変換するニューラルネットワークモデルの構築を行い,見出し語の検索を行なっていた.この手法をベースとして性能の向上を図る関連研究の多くは英語を対象としており,言語体系の異なる日本語へ適用した場合の有効性は明らかでない.そこで本研究では,先行研究の手法を日本語に適用した場合の評価実験を行い,日本語の意味的逆引きの手法を検討した.