抄録
E-013
脚本術に従った経営者体験の文書化によるマーケティング力向上
上原大暉・五島僚佑(立命館大)・原田史子(コネクトドット)・島川博光(立命館大)
マーケティングにおいて,読者の共感を得る文書をWeb発信することは重要である.しかし,文書化に不慣れな一般の経営者には極めて難しい.本論文では,経営者が,自身の事業に関する実体験を読者に共感される物語として文書化することを支援する手法を提案する.本手法は,経営者の実体験の記述を自然言語処理し,そこに潜む感情を取り出し分類する.その結果を,Save-the-cat法という脚本術にある話題展開法に当てはめることで,経営者が自身の体験から物語を作成することを支援する.これにより読者の経営者への印象が強まり,共感を得やすくなる.得られた文書をWeb発信することで,経営者の体験を物語化するnarrative型のマーケティングが低コストで実現できる.