抄録
E-008
ユーザを慮る対話型アバタを用いた行動の習慣化
湯淺智也・髙垣雄大(立命館大)・原田史子(コネクトドット)・島川博光(立命館大)
本論文はユーザの特徴を考慮したアバタに対話させることでユーザに運動を習慣化させる手法を提案する.運動の習慣化では,ユーザの性格や心情を汲み取り,やる気を引き出すことが重要である.しかし,現在のアプリはユーザへの一方的な通知がほとんどである.本手法では,アバタが自然言語によりユーザと対話する.アバタは,ユーザの性格分析により得た特徴を対話に反映させ,ユーザとの信頼関係を築く.さらにアバタは,直近の運動記録を考慮した目標を激励ともに提示し,ユーザを見守っていることを意識させて,やる気を引き出す.一方的な運動の指示とは異なり,ユーザは,アバタに親近感を覚え,運動の習慣化を促進できる.