抄録
CJ-001
ディスプレイ解像度の違いがもたらす癒やし効果の比較
篠原未歩・星野祐子・山田光穗(東海大)
4K・8Kの放送開始に伴い, 高精細映像はより身近な存在となっている. 高精細映像が与える臨場感や実物感は, 実際の風景を見ているときのような感覚に似ているのではないかと考えている. 本研究では, 解像度の違いによる高精細映像がもたらす癒やしの効果に着目し、生理評価と主観評価を行う. 実験では, 計測装置の装着等が被験者への負担にならないよう配慮し, 2Kおよび4K映像視聴中の心拍と呼吸の出力電圧, 脳血流動態, 皮膚温度を測定した. その結果, 4Kの自然映像視聴時において, 心拍・呼吸に伴う振幅変化が緩やかになり, 皮膚温度が上昇したことから, 副交感神経の活動が高まり, 視聴者がリラックス状態であることが示唆された.