抄録
CG-004
1D CNNとSiamese Networkを用いたポリグラフ検査における刺激の弁別
細江麻梨子(岐阜県警)
犯罪捜査におけるポリグラフ検査は、被検査者が事件に関して認識を有するか否かを質問項目に対する生理反応から推定する検査であり、生理心理学に基づく捜査の一手法である。日本で行われているポリグラフ検査パラダイムである隠匿情報検査では、被検査者が「特定の質問項目」と「その他の質問項目」を弁別しているか否かの判定が重要となる。本研究では、ポリグラフ装置により測定される複数の生体信号について、1D CNNとSiamese Networkを用いて各質問項目刺激が提示されたときの生理反応の違いに着目した弁別モデルを構築し、提案モデルの隠匿情報検査への有用性を検討した。