抄録
CG-001
物理法則拘束付きガウス過程回帰による心臓の三次元形状推定
中野允裕・渋江遼平・柏野邦夫・塚田信吾(NTT)・友池仁暢(NTT/NTT Research Inc.)
本稿では心臓の三次元形状推定のためのガウス過程モデルに対して物理法則による拘束を線形作用素として導入する方法を提案します。心臓の三次元形状を推定する一つの標準的な手順として核磁気共鳴画像を入力として、画素や小領域の単位で解剖学的な分類をした後に心臓形状を回帰モデルでフィッティングする方法が用いられます。本稿では特にその後者に心臓形状の回帰モデルに注目し、ガウス過程による心臓表面の回帰曲線の時間変化が心臓の膨張・収縮に対応する状態変化に誘導されるような拘束を導入します。