抄録
CC-003
FPGAを用いた負荷分散ストレージシステムの実装と評価
梅津直弥・山口佳樹(筑波大)
近年、高精細映像の需要は増大の一途をたどっており、その分野は娯楽や観光のみならず、各種シミュレーション分野にも及ぶ。一方で、シミュレーションにおいて要求される、実時間における大容量のデータ転送は、既存のストレージシステムの多くはその厳しい要件を満たすことができない。そこで、本研究ではFPGAによるストレージアクセス加速に注目し、SSDをFPGAに直接接続することで、大容量かつ高速なストレージシステムを構築する。また、SSDごとの実効転送速度の差の計測をシステムが事前に行い、それぞれの処理能力に合わせて転送データの配分をおこなうことで、全体の処理性能をより理論値に近づける