抄録
CA-005
混雑海域における衝突回避問題へのアニーリングアルゴリズムの適用
白井菖太郎・八木武尊・新保 潤(東理大)
大型タンカーが絡む衝突事故は大きな経済的損失を生むだけでなく、燃料の重油の流出に伴う環境汚染も引き起こす。特に、マラッカ・シンガポール海峡などの混雑海域においては多くの人的コストを支払って衝突回避のオペレーションが行われているため、衝突回避問題を効率的に解くことは需要があると考えられる。本論文では、衝突回避問題を組合せ最適化問題として定式化し、アニーリングマシンを用いて近似解を求める。また、既存ソルバとの解の質、計算時間の比較からアニーリングマシンを用いてこの種の問題を解くことに一定の優位性があることを示す。