抄録
C-009
SoC内GPUを用いた暗号処理を効率的に実現する抽象化層の提案
竹田大将・杉野栄二(岩手県大)
暗号は現在の情報社会では必要不可欠なものであるが,その計算負荷の高さからCPUリソースが占有され全体のパフォーマンスが低下する問題がある.そこで本研究では,System on a Chip(SoC)内GPUを用いてCPUの占有をせずにデータ暗号化を効率的に実現する抽象化層の設計・実装に取り組んでいる.本稿では,システム全体の提案と実際にintelチップ内GPUを用いた暗号実装について報告する.結果として,intelチップ内GPUを用いたAES暗号実装では実際にCPUリソースの占有を防ぐことに成功した.