抄録
C-006
FPGA実装に向けた超解像CNNのパラメータ数削減
森 一紀・黒木修隆(神戸大)・廣瀬哲也(阪大)・沼 昌宏(神戸大)
FPGAに実装可能なリアルタイム超解像CNNの実現を目的として,2×2のフィルタの多層畳み込みに基づく,パラメータ数の少ない超解像CNNのネットワーク構造を提案する。具体的には,従来手法(HF-SRN)における1層目の畳み込みのフィルタサイズを3×3から5×5に拡大する一方で,2×2のフィルタを用いた多層畳み込みによって実現することでパラメータ数を削減する。評価実験の結果,従来手法に対するフィルタサイズ拡大のみではパラメータ数が約21% 増加するが,提案手法によって約7% に抑制され,画質についても従来手法に対して0.07 dBから0.14 dB向上する効果が確認された。