抄録
C-003
時刻ドリフトを利用した機器特徴抽出手法における経年変化の検証
小林明珠・干川尚人・平田克己(小山高専)・白木厚司・下馬場朋禄・伊藤智義(千葉大)
IoT機器の増加に伴い,機器のすり替えやなりすましによる,情報漏洩や不正アクセスのリスクが高くなっており,適切な機器識別の重要性が増している.研究グループでは,コンピュータ機器のクロック信号が生成するシステム時刻のずれを機器識別に用いる手法を提案している.過去の取り組みでは,システム時刻のずれとCPUコア温度の相関を用いた機器識別の有用性を示したが,その特性に経年変化が生じるか明らかではなかった.そこで本研究において,約4か月の期間で測定した同一機器を分析し,時間経過による時刻ドリフトの変化を検証した.発表では検証結果を示し,時刻ドリフト特徴抽出における経年劣化の影響について考察を報告する.