抄録
C-002
共有ストレージにおけるコピー時間予測方式の提案と評価
和田清美・出口 彰・林 真一・増田峰義(日立)
共有ストレージ内のプロセッサおよびドライブが過負荷になったときに,データコピー時間が変化し,予定時間内にバックアップが終わらないことが問題となっている。本研究では,過去のアクセス数とプロセッサおよびドライブの負荷変動に基づき,将来の負荷変動とコピー速度を予測し,必要なコピー容量からコピー時間を予測する方式を提案する。アクセス数とコピー同時実行数を変化させ,コピー時間を計測し,予測したコピー時間と比較した。その結果,コピー時間の予測誤差が平均10.7%以内であった。提案方法により,予定時間内にデータバックアップが終わるか判断できる見込みを得た。