抄録
B-007
自動コード生成を目的としたテンプレートベースによるUML上位設計の作成と整合性検査
畑瀬尚之・和崎克己(信州大)
上位設計を用いた早期な妥当性確認は欠陥発覚の遅れに対し有用な手段であるが,用いる上位設計で整合性が取れていなければ,プロトタイピングも誤ったものとなる.UML上位設計に基づく自動コード生成を対象とした整合性検査を行い,上位設計での正しさを保証した上でのプロトタイピングを目的とする.このとき,対象ドメインを定めたデザインテンプレートをベースとし,頻出と考える制御構文・例外処理の構造パターンを用いて上位設計を作成することで,記述の厳格化,不整合混入の抑制を図る.具体的な検査内容として,クラス図を基軸とした上位設計群間での要素の一致検査,アクティビティ図に対する制御構文・例外処理の構造検査を行う.