抄録
A-011
Webリンク構造に着目した情報流通量の定量化とその時間遷移における情報リテラシの影響の記述
原田宗玄・中平勝子(長岡技科大)
本稿では,人が基盤を通してWeb上に情報を公開する過程を次のように記述する.人は,1)体験や知識欲求に伴う情報授受(情報理解能力),2)情報授受のための基盤操作(情報発信スキル),で構成される2つのリテラシを活用して情報を生成する.一方,人は,多くの場合,インターネットにおける情報の受信をWebリンクを介して行う.授受される情報を介して,発信者と受信者が接続され,情報が流通する.Webリンク構造は流通することが可能な情報量と深い関係にある.この観点に立ち,人の認知行動における情報流通量をWebリンク構造によって定量化し,情報を授受する上で,与えられた情報表現手段に対する情報リテラシをパラメータとして記述する.