抄録
A-008
患者の症状を考慮したナース・スケジューリング問題
吉田基輝・沖本天太・平山勝敏(神戸大)
24時間体制で人命を守る医療従事者が無理なく働けるような勤務環境を考えることは重要である.ナース・スケジューリング問題(Nurse Scheduling Problem, NSP)とは,AI及びOR分野における代表的な応用問題であり,看護師,勤務日,勤務内容等の集合に対して,与えられた制約条件を満たすように,各看護師の勤務シフトを割当る組合せ最適化問題である.NSPに関する既存研究は数多く存在するが,患者の症状に着目した研究は寡聞にして見当たらない.本論文では,患者の症状に基づくナース・スケジューリング問題を紹介する.実験では,患者の症状を考慮した,看護師14人の2週間分の勤務表を作成する.