2005年度(平成17年度)山下記念研究賞詳細

  山下記念研究賞は、これまでは研究賞として本学会の研究会および研究会主催シンポジウムにおける研究発表のうちから特に優秀な論文を選び、その発表者に贈られていたものですが、故山下英男先生のご遺族から学会にご寄贈いただいた資金を活用するため、平成6年度から研究賞を充実させ、山下記念研究賞としたものです。受賞者は該当論文の登壇発表者である本学会の会員で、年齢制限はありません。本賞の選考は、表彰規程、山下記念研究賞受賞候補者選定手続および山下記念研究賞推薦内規に基づき、各領域委員会が選定委員会となって行います。本年度は表彰対象の19研究会の主査から推薦された計28編の優れた論文に対し、慎重な審議を行い、決定されたうえで、第510回理事会(平成17年7月)および調査研究運営委員会に報告されたものです。本年度の受賞者は下記28君で、それぞれ研究発表会、またはシンポジウムにおいて表彰状、賞牌、賞金が授与されます。
 

コンピュータサイエンス領域

●Javaアプリケーションの要求仕様とセキュリティポリシィのトレードオフ分析
[2003-SE-142(2003. 5.30)](ソフトウェア工学研究会)
 

海谷 治彦 君 (正会員)

1994年 東京工業大学 博士課程修了。博士(工学)。
現在、信州大学 工学部 情報工学科 助教授。
http://www.cs.shinshu-u.ac.jp/%7Ekaiya/
[推薦理由]
本論文は、ソフトウェアの実行環境に規定されたセキュリティポリシとその制約下で実現されるアプリケーションの要求仕様との衝突や曖昧性をゴール分析の方法を拡張して分析する方法を提案している。情報社会化の安全性を確保する点からソフトウェアのセキュリティに関する要求を満たすことは重要な課題となっている。しかし、セキュリティと機能要求との衝突の検出と解消は困難な課題である。本研究は、この課題に対して、ゴール分析の方法を拡張して、体系的な方法を提案した点で優れた研究であるといえる。今後のソフトウェア工学の発展への貢献が期待されることから、山下記念研究賞に相応しい論文として推薦する。
[ 戻る ]
●プログラムスライスを用いたアスペクト指向プログラムのデバッグ支援環境
[オブジェクト指向シンポジウム(2003. 8.21)](ソフトウェア工学研究会)
 

石尾  隆 君 (学生会員)

平成15年大阪大学大学院基礎工学研究科博士前期課程修了。
現在同大学院情報科学研究科博士後期課程在学中。
アスペクト指向プログラミングおよびプログラム構造解析の研究に従事。
情報処理学会、ACM会員。
[推薦理由]
本論文は、アスペクト指向プログラミング(AOP)と呼ばれるソフトウェアの様々な特性をモジュール化する新たなプログラミング方法を対象としている。特に、プログラムの呼出しを解析するプログラムスライシングの技術をアスペクト指向プログラムに適用できるように拡張し、アスペクト指向プログラムのデバッグを支援する方法を提案している。Javaを拡張したアスペクト指向プログラミング言語AspectJで実装されたプログラムに本提案方法を適用し、その効果を実証している。本研究は、アスペクト指向プログラムのデバッグという先駆的な課題に取り組み、プログラムスライシング技術を拡張し、有効な成果を挙げている点で、新規性の高い研究であるといえる。今後のソフトウェア工学の発展への貢献が期待されることから、山下記念研究賞に相応しい論文として推薦する。
[ 戻る ]
●プリフェッチ機能付きメモリモジュールによる不連続アクセスの連続化
[2004-ARC-157(2004. 3. 2)](計算機アーキテクチャ研究会)
 

田邊  昇 君 (正会員)

1985年横浜国立大学工学部卒業。1987年横浜国立大学大学院工学研究科修了。
同年(株)東芝に入社。1998年より2001年まで新情報処理開発機構つくば研究センターに出向。現在、(株)東芝・研究開発センター勤務。疎行列処理用計算機アーキテクチャ、超並列計算機用結合網(Hypercrossbar)、木状メッセージ式バリア同期、動的適用型投機的プリフェッチ機構(DASP)、メモリスロット装着型ネットワークインタフェース、プリフェッチ機能付きメモリモジュールなど、種々の高性能計算機アーキテクチャの先駆的研究に従事。IEEE Cluster2000 Selected Paper、第12回FPGA/PLD Design Conference優秀論文賞受賞。
博士(工学)。電子情報通信学会会員。
[推薦理由]
メモリスロットに装着したネットワークインタフェース上のハードウェアで、不連続アクセスを連続化することで、通常のPCで性能が悪化する処理の高速化を行う。今までにない発想の新しさ、実際のボードを実装しつつある現実性、普通に使われているPC上で高速化を行うことができる有用性を併せ持つ研究である。よって研究賞に推薦する。
 [ 戻る ]
●高性能マイクロプロセッサシミュレータの時分割並列処理による高速化
[2005-ARC-161(2005. 1.21)](計算機アーキテクチャ研究会)

高崎  透 君 (正会員)

2004年豊橋技術科学大学大学院工学研究科情報工学専攻修士課程修了。
同年村田機械(株)入社。
在学中はマイクロプロセッサシミュレータに関する研究に従事。
[推薦理由]
本発表は、マイクロプロセッサの詳細シミュレーションを時間方向に分割して並列化するという、ユニークな研究に基づくものである。対象システムに内在する並列性を利用した並列シミュレータの研究は数多くなされているが、本来は強い逐次性を持つ時間方向の処理過程を分割して並列化する試み自体が非常に高い新規性を持っている。また対象システムの内部状態を近似的に求め、その正当性を高い確率で保証する巧みな実装を行っており、その結果かなり高い並列効率も得られている。よって、新規性・有効性の双方に優れた発表として推薦する。
[ 戻る ]
●例外依存関係を越える部分冗長性除去
[(2004. 7.30)](プログラミング研究会)
 

大平  怜 君 (正会員)

2000年3月、東京大学理学部情報科学科 卒業。
2002年3月、同大学院情報理工学系研究科コンピュータ科学専攻 修士課程修了。
2005年3月、同 博士課程修了。博士(情報理工学)。
同年4月、日本アイ・ビー・エム株式会社 東京基礎研究所 入社。
最適化コンパイラに関する研究に従事。
[推薦理由]
本研究は、部分冗長性除去の適用範囲を広げるために、例外が発生し得る命令の例外依存関係を越えた移動を許し、例外発生時には実行時コード書き換えを使って脱最適化を行う、新しい最適化手法を提案し、Java実行時コンパイラ上に実装して評価している。同様の試みを行う手法と比較して、本研究の手法はハードウェアサポートに依存せず、適用範囲が広いという特長を持つ。安全性の面などから例外処理の重要性が高まる中、その制約下で最適化手法の適用範囲を広げることは重要であり、山下記念研究賞にふさわしい研究である。
[ 戻る ]
●類似テキスト検索のための多重トピックテキストモデル
[2003-MPS-44(2003. 5. 9)](数理モデル化と問題解決研究会)
 

上田 修功 君 (正会員)

1982年 大阪大学 工学部通信工学科卒業。
1984年 大阪大学大学院 通信工学専攻修士課程修了。同年、
日本電信電話公社(現NTT)横須賀電気通信研究所入所。
1993年-1994年 米国Purdue大学客員研究員。
現在、日本電信電話(株) NTTコミュニケーション科学基礎研究所
知能情報研究部長。奈良先端科学技術大学院大学 客員教授。
統計的学習とその情報処理への応用に関する研究に従事。
[推薦理由]
本論文では、あるテキストに対し概念的に類似したテキストを検索する手法を提案している。提案手法では、テキストを単語集合として捕らえるという点で従来法と共通しているが、テキストの確率モデルを土台とすることが従来手法と本質的に異なっている。検索結果に対する新た定量的評価を導入し、Webページを用いた検索実験を通して従来法に対する優位性を示している。このように、本論文の独創性は高く、種々の数値実験を通してその有用性を示している。これらの点から、本論文を山下賞候補論文として推薦するものである。
[ 戻る ]
●単目的最適化問題における多目的化とその有効性
[2005-MPS-53(2005. 3. 9)](数理モデル化と問題解決研究会)
  

渡邉 真也 君 (正会員)

昭和52年(1977年)生まれ
・学歴
平成11年(1999年)3月 同志社大学 工学部 知識工学科 卒業
平成11年(1999年)4月 同志社大学大学院 工学研究科 知識工学専攻 修士課程 入学
平成13年(2001年)3月 同志社大学大学院 工学研究科 知識工学専攻 修士課程 修了
平成13年(2001年)4月 同志社大学大学院 工学研究科 知識工学専攻 博士後期課程 入学
平成15年(2003年)3月 同志社大学大学院 工学研究科 知識工学専攻 博士後期課程 修了
学位 同志社大学大学院工学研究科 博士 (工学)
・職歴
平成15年(2003年)4月 産業総合技術総合研究所 生命情報科学研究センター 特別研究員
平成16年(2004年)4月 立命館大学 情報理工学部 知能情報学科 専任講師

[推薦理由]
進化的計算手法を用いて単目的の最適化問題を解く場合に、目的関数を多目的化することで、単目的最適化問題を解くだけでは得にくい最適解を探索できる。本論文では、単目的最適化問題を多目的化するための新たな2つの方法を提案し、ナップサック問題やRastriginといった代表的なテスト関数を用いた数値実験を通してこれらの多目的化手法の有効性を示している。このように、本論文の実用性は高く、種々の数値実験を通してその有用性を示している。これらの点から、本論文を山下賞候補論文として推薦するものである。
[ 戻る ]

情報環境領域

●Concurrency Control for Distributed Objects using Role Ordering (RO) Scheduler
[マルチメディア通信と分散処理ワークショップ(2004.12. 1)](マルチメディア通信と分散処理研究会)

榎戸 智也 君 (正会員)

1993年 4月 東京電機大学 理工学部 経営工学科 入学
1997年 3月 東京電機大学 理工学部 経営工学科 卒業
1997年 4月 東京電機大学大学院 理工学研究科システム工学専攻修士課程 進学
1999年 3月 東京電機大学大学院 理工学研究科システム工学専攻修士課程 修了
1999年 4月 (株) NTTデ-タ 入社
2002年 9月 (株) NTTデ-タ 退社
2002年11月 東京電機大学 理工学部 情報システム工学科 助手
2003年12月 博士(工学) 学位取得 (東京電機大学)
2005年 4月 立正大学 経営学部 講師
[推薦理由]
本論文では、複数のトランザクションをロール(役割)の重要度を基に直列化して実行するロール順序付け(RO)スケジューラを提案し、スループットの観点から比較した結果、提案方式が2相ロック方式に勝ることを示している。ロールは現実世界における役割を抽象化した概念であり、データベースシステムにおけるアクセス制限等で使用されている。本論文では、ロールの概念を分散オブジェクトシステムにおける同時実行制御に適用し、実世界の業務の優先度に対応した同時実行制御を実現した点が優れており、山下記念研究賞に推薦する。
[ 戻る ]
●ユビキタスサービスのためのエージェントプラットフォームの提案
[2004-DPS-120(2004.11. 4)](マルチメディア通信と分散処理研究会)
 

西山  智 君 (正会員)

昭和36年生。 昭和59年東京大学工学部電気工学科卒業。
同年国際電信電話(現KDDI)(株)入社。
平成3年米国テキサス大学オースチン校計算機科学科修士課程修了。
現在、 (株)KDDI研究所ユビキタスプラットフォームグループリーダ、(独)メディア教育開発センター客員助教授。
この間、 データベース、 ネットワーク管理、 ITS、 エージェント通信、ユビキタス通信システムの研究に従事。
平成5年度電子情報通信学会学術奨励賞、 本学会第63回大会優秀賞受賞。
電子情報通信学会会員。
[推薦理由]
本論文は、ユビキタス環境を考慮したエージェントプラットフォーム(AP)を提案している。FIPA標準をベースに、従来のAPでは考慮されていなかった多様かつ動的に変化する通信メディアを利用するための機構を導入し、網構成が変化してもユビキタスサービスを継続利用可能とした。さらにコンテクスト指向サービスを提供するために、コンテクストサーバや個人情報の格納・分配機能を提案している。エージェントは高度なユビキタスサービスの実現の有力な手段のひとつであり、本論文は、今後のエージェントプラットフォームの基盤となる機構や機能を提案している点で優れているため、山下記念研究賞に推薦する。
[ 戻る ]
●ポリゴン間のプライオリティ決定のための円環型データ構造
[2005-CG-118(2005. 2. 7)](グラフィクスとCAD研究会)
 

福重 真一 君 (学生会員)

平成12年 東京大学工学部精密機械工学科卒業
平成14年 東京大学大学院工学系研究科精密機械工学専攻 修士課程修了
平成14年 東京大学大学院工学系研究科精密機械工学専攻 博士課程進学
現在に至る。主にコンピュータグラフィックスの研究に従事。
情報処理学会、精密工学会会員。
[推薦理由]
与えられたポリゴンの集合からポリゴンの優先度の順に円環状に連なったデータ構造を構成し、任意視点から見たポリゴンの前後関係を効率的に求めるアルゴリズムを提案した。本研究ではポリゴンの優先順位を、ツリー構造を用いるのではなく、円環構造として保持しておく。これにより、ポリゴンの前後判定を円環列を一巡するだけの一回のパスで行うことが可能となり、レンダリング時の計算時間を大幅に短縮することができる優れた手法である。本研究のアイデアは、これまでの常識を覆すものであり、新規性、有用性の両面で高く評価される。
[ 戻る ]
●マルチバンドカメラを用いた油彩画の計測とレンダリング
[Visual ComputingグラフィクスとCAD合同シンポジウム2003 (2003. 6.20)](グラフィクスとCAD研究会)
 

田中 法博 君 (正会員)

2001年9月 大阪電気通信大学大学院博士課程(後期)修了 博士(工学)
2002年4月 大阪電気通信大学 博士研究員および非常勤講師
2004年4月 長野大学産業社会学部産業情報学科助教授、現在に至る。
コンピュータグラフィックス、コンピュータビジョン分野で画像からの光反射モデル推定の研究に従事。2003年度 画像電子学会 VC研究賞受賞、2003年度 情報処理学会GCAD研究会 GCAD賞受賞。 情報処理学会、電子情報通信学会、画像電子学会、日本色彩学会会員。
[推薦理由]
マルチバンドカメラを用いた油彩画の記録と再現手法を新たに提案した。提案手法では、油彩画表面の分光反射率だけでなく、絵具の凹凸による陰影効果や油層表面での鏡面反射による光沢も記録し再現することができる。さらに、分光反射率や表面形状の推定精度を実計測や他手法と比較し、従来手法より精度向上が達成できていることを検証した。以上のように、本研究は新規性が高く、かつ美術品や文化遺産のディジタルアーカイブにおいて極めて有力な方法となり得る研究であり高く評価される。
[ 戻る ]
●六の膳:お皿に写真を投影するシステムによる食卓コミュニケーション支援
[2004-GN-51(2004. 3.19)](グループウェアとネットワークサービス研究会)
 

天野 健太 君 (正会員)

2002年3月 芝浦工業大学 工学部 機械工学科 卒業
2004年3月 北陸先端科学技術大学院大学 知識科学研究科 博士前期課程 修了
同年4月 NTT-IT 入社
現在に至る
[推薦理由]
本発表は、インフォーマルコミュニケーションの場として食卓に注目し、個人がカメラ付き携帯電話で撮影した写真を「話題のおかず」としてお皿に投影することにより食卓でのコミュニケーションを活性化するシステム「六の膳」に関するものである。本研究は、情報をディスプレイではなく手で触ることができるお皿に投影し、手で皿をもって各種操作できるところに新規性が認められ、新しいタンジブルなインタフェースを予感させる重要な研究であり、山下記念研究賞として推薦する。
[ 戻る ]
●書籍販売サイトbk1におけるレコメンドエンジンAwarenessNetの導入効果
[2005-GN-55(2005. 3.18)](グループウェアとネットワークサービス研究会)
 

市川 裕介 君 (正会員)

昭和46年生。
平成8年慶応義塾大学大学院理工学研究科計測工学専攻修士課程修了。
同年日本電信電話株式会社入社。
通信履歴を利用したレコメンドエンジンの研究開発に従事。
平成6年第48回情処大会学術奨励賞受賞。
[推薦理由]
本発表は、書類販売サイトにおいて、自ら開発したレコメンドエンジン“AwarenessNet”を実際に導入し、 10ヶ月間レコメンドサービス実験を行ったことに関するものである。本サービスの特徴は、同じような興味をもつ他のユーザの履歴を工夫して利用する協調フィルタリングにあり、これによりシステム運営者およびユーザ双方に少ない負担で効果が現れる可能性がある。本サービスは書籍販売の分野のみならず他の分野でも実践的なレコメンドエンジンとなる可能性を示唆している点で重要であり、山下記念研究賞として推薦する。
[ 戻る ]
●高フレームレート映像信号に対する符号化特性解析
[2005-AVM-48(2005. 3.10)](オーディオビジュアル複合情報処理研究会)
 

坂東 幸浩 君 (正会員)

平成12年12月 日本学術振興会 特別研究員 (平成14年3月まで)
平成14年3月 九州大学大学院 システム情報科学研究科 博士課程 修了
平成14年4月 日本電信電話株式会社 入社
現在、NTTサイバースペース研究所にて映像符号化の研究に従事。博士(工学)。
[推薦理由]
本報告は、フレーム間予測誤差信号の情報量とフレームレートの関係を精察したものである。フレームレートの増加に伴いフレーム間予測誤差信号のフレームあたり情報量は減少することが予想される。しかし、その定量的な性質は従来把握されていなかった。本報告では、まず両者の関係を表すモデルを解析的に導出し、ついで実画像を用いた符号化実験を通し同モデルが実測値に対する良好な近似値を与えることを確認した。これらの成果は、将来の高フレームレート映像システムの構築に有益な指針を与えるものといえる。
[ 戻る ]
●アドホックネットワークにおいてスマートアンテナを利用したMACプロトコルの特性評価
[2004-MBL-28(2004. 3. 4)](モバイルコンピューティング とユビキタス通信研究会)
 

高田 昌忠 君 (学生会員)

1980年生。
2003年静岡大学情報学部情報科学科卒業。
2004年同大学大学院情報学研究科修士課程修了。
現在、同大学大学院理工学研究科博士後期課程在学中。
静岡大学21世紀COEプログラム「ナノビジョンサイエンスの拠点創成」COE研究員。
2004年度第20回電気通信普及財団賞(テレコムシステム技術学生賞)佳作受賞
モバイルコンピューティング、アドホックネットワークにおけるメディアアクセス
制御及びルーチングに関する研究等に従事。
IEEE、電子情報通信学会各学生会員。
[推薦理由]
本論文は、アドホックネットワークにおいてアンテナの指向性を制御可能なスマートアンテナの利用を考慮したMACプロトコルの特性を明らかにした。アドホックネットワークの重要課題の一つである無線媒体の効率的利用に対して、スマートアンテナを利用し、干渉の低減による空間利用効率の向上と通信距離の拡張を実現するMACプロトコルを提案し、スループット及びチャネル利用率が従来方式よりも優れていることを定量的に示した。さらに、ビーム幅、再送回数等が性能に与える影響について考察し、更なる性能向上に対する課題を整理した。以上のように本研究は優れた成果を示しており、山下記念研究賞に相応しい論文として推薦する。
[ 戻る ]
●大規模モバイルネットワークのための分散型マイクロモビリティに関する検討
[2004-MBL-29(2004. 5.14)](モバイルコンピューティング とユビキタス通信研究会)
 

横田 英俊 君 (正会員)

平成 2年 早稲田大学理工学部電子通信学科卒業
平成 4年 早稲田大学大学院理工学研究科修士課程修了
平成 4年 国際電信電話株式会社(現KDDI株式会社)研究所入社
平成7年~平成8年 米国スタンフォード研究所客員研究員
平成14年 株式会社KDDI研究所モバイルネットワークグループ・主任研究員
平成15年 早稲田大学大学院国際情報通信研究科 博士号取得、現在に至る。
博士(国際情報通信学)。情報処理学会、電子情報通信学会、IEEE 各会員
[推薦理由]
本論文は、メトロポリタンエリア規模のモバイルコアネットワークに対してスケーラビリティを与えるマイクロモビリティ管理方式を提案している。複数のモビリティエージェントをフラットなリングで接続し、移動端末の位置登録情報を分散させ、IPレイヤでの転送制御を行うことにより、階層型アーキテクチャよりも効率的な移動管理が可能となる。提案方式を実装し、性能評価の結果、提案方式の移動端末数の規模に対する有効性を示した。本方式はモバイルインタネットの普及に向けて解決すべき課題に対する有力な一提案として高く評価できる。以上のように本研究は優れた成果を示しており、山下記念研究賞に相応しい論文として推薦する。
[ 戻る ]
●ルータクラスタにおける二重パケット処理冗長方式
[2004-QAI-13(2004.10.28)](高品質インターネット研究会)

狩野 秀一 君 (正会員)

平成8年 東京工業大学理学部情報科学科卒業。
平成10年 同大学大学院 情報理工学研究科 数理・計算科学専攻 修士課程修了。
同年    日本電気株式会社入社。現在 同社システムプラットフォーム研究所勤務。
ネットワークプロトコルおよびその実装/構成方式に関する研究に従事。平成16年度電子情報通信学会学術奨励賞受賞。電子情報通信学会会員。
[推薦理由]
本研究は、高機能ルータクラスタで用いられているフロー状態冗長化方式ではオーバーヘッドが大きいという問題を取り上げている。高機能ルータクラスタは現在広くインターネットで使われており、この問題はインターネットの安定性かつ高速性を実現するためには、まさに早急に対処すべき問題である。本研究では、従来方式に比べオーバーヘッドが少ない方式を提案しており、従来方式との比較を定量的に評価している。特に、数学的解析を用いた比較と実システムに実装した比較を行っているため、実質的にも理論的にも有用であり、バランスの取れた研究であると言える。以上の理由により平成15年度山下記念研究賞受賞候補として強く推薦する。
[ 戻る ]
●ユビキタス情報環境における履歴を用いた機器操作支援手法
[2004-UBI-4(2004. 4.23)](ユビキタスコンピューティングシステム研究会)
 

河口 信夫 君 (正会員)

1990年名古屋大学工学部電気系学科卒、1995年同大学工学研究科博士課程情報工学専攻了。同大学助手、 講師を経て、2002年より名古屋大学情報連携基盤センター 助教授 (情報科学研究科 併任)。
モバイルコミュニケーション、マルチモーダルインタフェースの研究に従事。最近では、ユビキタス環境を構築する基盤ソフトウェアcogmaの研究開発を進める。2004年に研究成果活用兼業にてベンチャー企業を設立し、研究成果の社会還元を目指している。電子情報通信学会、情報処理学会、日本ソフトウェア科学会、人工知能学会、日本音響学会、IEEE、 ACM 各会員
[推薦理由]
本研究では、多様なサービスを実現するユビキタス情報環境下において、情報機器の利用履歴を用いて、ユーザの機器利用における操作の予測やマクロ化を行い、ユーザを支援を行う手法を提案している。提案手法は、実際のモバイルエージェントシステム上に実現され、その有効性の確認も行われている。本研究は今後のユビキタスコンピューティングシステム研究の中でも特にユーザに優しいユビキタス環境実現に向けて大きな貢献が期待できるものであり、山下記念研究賞に相応しい論文として推薦する。
[ 戻る ]

フロンティア領域

●自動生成した言い換え文における動詞結合価誤りの自動検出手法
[2003-NL-156(2003. 7.25)](自然言語処理研究会)
 

藤田  篤 君 (正会員)

1977年生
1998年八代工業高等専門学校情報電子工学科卒業
2000年九州工業大学情報工学部卒業
2002年同大学大学院情報工学研究科博士前期課程修了
2005年奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科博士後期課程修了
同年より京都大学情報学研究科産学官連携研究員。 現在にいたる。博士(工学)
自然言語処理、特にテキストの自動言い換えの研究に従事。
情報処理学会、言語処理学会各会員。
[推薦理由]
本論文では、言い換え文の品質向上を目的とし、言い換え文として生成された動詞、格助詞、名詞の組の適格性を判定するモデルを学習している。この際、学習データとして正例は大量に用意しやすいが負例は難しいという状況を考慮し、正例のみを用いるモデルと負例のみを用いるモデルを独立に学習し、両者を混合する着想が優れている。評価実験により、従来の辞書ベースの手法と比べて高い精度で誤りを検出できることを確認している。また、負例を効率的に作成するための能動学習にも取り組んでおり、実用性が高い点も評価できる。
[ 戻る ]
●文脈一貫性を利用した極性付評価表現の語彙獲得
[2004-NL-162(2004. 7.16)](自然言語処理研究会)

 

那須川哲哉 君 (正会員)

1987年早稲田大学理工学部電子通信学科卒業
1989年同大学院理工学研究科修士課程修了
同年4月日本アイ・ビー・エム(株)入社
東京基礎研究所にて機械翻訳やテキストマイニングなど自然言語処理の研究に従事。
博士(工学)
[推薦理由]
本論文は、組織や製品などに対する評価表現を好評または不評の二値の極性とともにコーパスから自動的に獲得する手法を提案している。提案手法では、少量の評価表現から反復アルゴリズムによって評価表現を漸進的に獲得するため、語彙獲得に要する人手コストが少ないという利点がある。また、好評/不評を表わす評価表現は連続して現われやすいという文脈一貫性を利用する着想が優れている。評価実験でも高い適合率で評価表現が得られることを示しており、ドメイン別の評価表現辞書の自動構築といった様々な応用が期待できる。
[ 戻る ]
●ネットワーク外部性の働く製品市場のモデル化とプレゼント戦略評価
[2004-ICS-135(2004. 3.15)](知能と複雑系研究会)
 

辻  将之 君 (正会員)

2002年3月 北海道大学 経済学部卒
2004年3月 北海道大学大学院 工学研究科 修士課程了
2004年4月 岡三証券株式会社 入社
2004年7月 日本投信委託株式会社 入社
現在、同社にて日本株式の調査・運用業務に従事
[推薦理由]
本研究は、エージェント技術を実際の社会現象へ応用したものである。架空のエージェントモデル研究とは異なり、実際の現象をしっかりと検討し、モデル化していることが本研究を高く評価する点である。特に、具体的に事象をモデル化したプレゼント戦略を導入し、シミュレーションを行った結果も抽象的なエージェント研究が多い中で興味深い。さらにこの研究は、プレゼント戦略に留まらず広告に対する反応や口コミによる評判など、さらなる展開が可能であり、応用範囲が広いと考えられる。
[ 戻る ]
●2次元同時サブピクセル推定法のBayer配列への適用と超解像への応用
[2003-CVIM-140(2003. 9. 8)](コンピュータビジョンとイメージメディア研究会)
 

清水 雅夫 君 (正会員)

1982年 東京工業大学工学部制御工学科卒業。
1984年 東京工業大学大学院理工学研究科制御工学専攻修士課程了。
1984年 キヤノン(株)入社。
1989年 (株)応用計測研究所入社。
2003年 東京工業大学大学院情報理工学研究科情報環境学専攻社会人博士課程修了。
現在、東京工業大学大学院理工学研究科機械制御システム専攻助手。
コンピュータビジョン、画像計測、画像処理の研究に従事。
博士(工学)。
情報処理学会、電子情報通信学会、映像情報メディア学会、計測自動制御学会、IEEE、SPIE 各会員。
2005年 財団法人手島工業教育資金団手島記念研究賞(発明賞)受賞。
2005年 第10回画像センシングシンポジウム優秀論文賞受賞。
[推薦理由]
本論文は、画像同士の2次元の変位をサブピクセル単位で高精度に推定するために、画素単位に離散化された変位量(離散領域)により計算した画像間の類似度から、連続領域における類似度最大位置を高精度で推定するための新しい手法を提案している。この方法は、基本的理論がしっかりと練られたオリジナリティの高い手法として、コンピュータビジョンの分野に大きな示唆を与えている。また、この手法を、Bayer画素配列のお互いに位置のずれた低解像度のRGB画像から、高解像度のRGB画像を補間するために利用した例について述べ、提案した変位推定法の有効性を示している。このように、本論文は、理論的側面と応用的側面の両面から、大きなインパクトを与えたものとして、山下記念賞に相応しいと考えられる。
[ 戻る ]
●大型有形文化財計測のための気球搭載型レンジセンサ
[2005-CVIM-148(2005. 3. 4)](コンピュータビジョンとイメージメディア研究会)
 

阪野 貴彦 君 (学生会員)

1994年 東京大学工学部航空宇宙工学科卒業
1996年 東京大学工学系研究科航空宇宙工学専攻修了
同年  警察庁科学警察研究所
2002年 東京大学情報理工学系研究科電子情報学専攻博士課程入学
2004年 警察庁退職
2005年 日本学術振興会特別研究員
現在  東京大学情報理工学系研究科電子情報学専攻博士課程在学中

[推薦理由]
本論文では、巨大構造物の表面形状を隈なく計測するために、空中からの3次元計測を目的とした気球搭載型レンジセンサを開発し、計測中に移動するセンサから得られる形状データの補正方法を提案している。この問題は計測中のセンサの運動パラメータを推定することに帰着する。本論文では、同時に取得した画像データと歪んだレンジデータを用いて運動パラメータ推定を非線形最適化問題として定式化し、因子分解法による解を初期解とする具体的な解法を示すとともに、カンボジア・バイヨン寺院のデジタルアーカイブに適用し、実問題における有効性を検証している。提案手法は、気球搭載に限らず、計測時に滑らかに運動するセンサ一般に適用可能であり、実用的価値が高いと判断し、本論文を山下記念研究賞に推薦する。
[ 戻る ]
●小学校におけるプログラミング活用の現状と課題
[2005-CE-78(2005. 2.18)](コンピュータと教育研究会)
 

佐藤 和浩 君 (準会員)

1985年3月 帝京大学文学部教育学科 卒業
1985年5月 千葉市内小学校に勤務 5校異動
現在 千葉市立おゆみ野南小学校勤務
2001年4月~ 千葉市教育研究会視聴覚部会 研究推進委員

[推薦理由]
小学校における情報教育はともすると慣れ親しむこと及び情報活用の実践力だけを目標としがちであるが、本論文では、小学校でも学習環境を整備し計画的な授業設計に取り組むことによって、科学的理解の一環としてのプログラミングや計測・制御を含んだ情報教育を有効にこなしていけることを、事例に基づいて示している。14時間に及ぶ実践報告から、楽しみながら情報に関する様々な経験をさせることで、充分な教育的効果を得られることを示唆している点が評価できる。
[ 戻る ]
●proGrep - プログラミング学習履歴検索システム
[2005-CE-78(2005. 2.18)](コンピュータと教育研究会)
 

長 慎也 君 (正会員)

1976年生。1999年早稲田大学理工学部卒業。2001年早稲田大学大学院理工学研
究科博士前期課程修了。同研究科博士後期課程在学を経て、2005年博士(工学)の学位取得。
プログラミング環境と情報科学教育に関する研究に従事。
情報処理学会、電気情報通信学会、ACM各会員。

[推薦理由]
は、この学習における誤りの履歴と学習者の特徴的な行動とをプログラム言語の体系に即して収集・抽出することによって、学習者の出来具合いの判定や学習者へのアドバイスの生成を実現するシステムの開発について述べている。実験報告の内容からも、プログラミング教育における本論文の手法の今後の発展が期待できる。
[ 戻る ]
●錦絵資料の測色値画像データベースの構築と色彩分析の試み
[じんもんこん2004シンポジウム (2004.12. 9)](人文科学とコンピュータ研究会)
 

鈴木 卓治 君 (正会員)

1965年滋賀県生れ。電気通信大学で情報数理工学を学ぶ。1994年より国立歴史民俗博物館に勤務、研究部助手として博物館情報システムの研究に従事。現在の課題は博物館資料の色情報の記録と情報処理のための技術開発。
日本色彩学会、情報知識学会、日本ソフトウェア科学会、各会員。

[推薦理由]
推薦論文は、著者らが所属する博物館の所有にかかる錦絵資料の色彩画像データベースの構築とその一応用について述べたものである。
博物館資料は、研究や展示への積極的な利用と、かつ長く後世に伝えるための厳重な資料管理という、背反する要求を満たさなければならない。この要求に応える解のひとつとして、資料情報のデジタル化が世界中の博物館ですすめられている。
著者のうち小林氏は、近年急速に普及したデジタルカメラが、従来の銀塩フィルムに比べて、色情報をより正確に記録する能力があることに注目、機械依存の値で記録されたデジタルカメラの撮影画像から、機械独立の、国際的な標準規格に準拠した色の測定値で表わされた測色値画像(colorimetric image)を獲得する技術を、鈴木氏と共同で開発した。
この成果を利用して、著者らは、国立歴史民俗博物館が所蔵する錦絵コレクション(約2、300 枚)を対象に、資料をデジタルカメラで撮影し、これを測色値画像に変換し、画像データベースを構築することをすすめているという。歴史文化情報の発信に寄与するとともに、人文情報の科学的な分析を試みる研究者のためのサンプルデータとは謙遜するものの、実用レベルでの活用が期待できる試料数といえよう。
また、論文では、錦絵画像の撮影の実際とと測色値画像の変換方法が簡潔かつ具体的に示されるとともに、錦絵資料の色彩分析も試みており、画像に含まれる藍色の種類に関する分析や、画像に含まれる色をマンセル表色系上に表わして比較検討することなどを行なっている。
インターネット時代に博物館がなすべき情報サービスを考えるとき、資料の測色値画像の作成と公開は、必須の業務となるであろう。本研究は、この見通しに沿った先駆的な試みのひとつであり、当研究会が目指すところである「実データをもとにした、より客観的に実証可能な人文科学研究のための、情報処理技術の開発と適用」のための貴重な具体的実践例といえる。
また、本研究のプレゼンテーションは、色彩学の基礎知識のコンパクトな紹介を含んでおり、色彩学に不慣れな聴衆を考慮した、かつ研究内容を明確に伝えるものとして、評価できるものであった。
以上、研究報告の内容および発表ともに評価されるもので、山下記念研究賞の表彰に該当する相応しい研究であり、ここに推薦するものである。なお、論文は、人文科学とコンピュータシンポジウムの査読において、投稿論文中第1位の点数を獲得したことを付記する。
[ 戻る ]
●ハーモニック・クラスタリングによる多重音信号音高抽出における音源数とオクターブ位置推定
[2003-MUS-51 (2003. 8. 5)](音楽情報科学研究会)
 

亀岡 弘和 君 (学生会員)

平成14年東京大学工学部計数工学科卒業。平成16年東京大学大学院情報理工学系研究科修士課程修了。
同年、 同研究科博士課程に進学し、現在に至る。
平成17年、 IEEE International Conference on Acoustics、 Speech and Signal Processing (ICASSP 2005) Best Student Paper Award finalistに選出。 同年、 第20回電気通信普及財団テレコムシステム技術学生賞受賞。
日本音響学会、 電子情報通信学会、 IEEE、 ISCA 各学生会員。

[推薦理由]
複数楽器音が混合した音楽音響信号に対する音高推定は、基本的でしかも応用範囲の広い重要な研究課題である。その一つの解決法として、音源の混合分布モデルに対してEMアルゴリズムで最尤パラメータ推定する音高推定の枠組みが後藤(1999)によって導入され、音源数が未知の信号に対する推定が可能になったが、音源数自体の推定は未解決で困難な課題であった。本研究は、上記の枠組みをさらに発展させ、赤池情報量規準(AIC)によって音源数の推定を可能にする新たな手法を提案した。発表者自身の発想に基づく独創的な研究内容と魅力的な発表は、山下記念研究賞に相応しいものとして高く評価できる。
[ 戻る ]
●将棋熟達者の発話にみる思考と認知
[2004-GI-12 (2004. 6.18)](ゲーム情報学研究会)
 

伊藤 毅志 君 (正会員)

1988年 北海道大学文学部行動科学科卒業
1989年 名古屋大学大学院工学研究科情報工学専攻博士課程入学
1994年 名古屋大学大学院工学研究科情報工学専攻博士課程修了(工学博士)
1994年 電気通信大学電気通信学部情報工学科助手
現在に至る。ゲームを題材にした人間の思考、学習などの認知科学的研究に従事。

[推薦理由]
本研究は、将棋を題材にして、超熟達者(トッププロ棋士)とアマチュア有段者の思考過程について深い洞察を与えた研究である。従来インタビュー形式のような発話データは、オフラインのプロトコルと呼ばれ、客観性に疑問があることが指摘されていたが、筆者は、この研究の結果だけではなく、これまで筆者自身が積み重ねてきた認知科学的研究や過去の研究を引用することで、客観性の問題を補い、発話プロトコルデータだけでは得にくかった熟達者の深い思考過程に関する新しい知見を与えた。プロ棋士に迫る勢いのコンピュータ将棋ソフトの開発の分野や人間にとって楽しい対戦ソフトの開発の分野に対して、本研究は多くの示唆を与えた。また、筆者のこれらの研究の成果はマスコミなどにも取り上げられ、当該研究分野の活性化に大きな貢献していると思われ、山下記念研究賞に相応しい論文として推薦する。
[ 戻る ]

管理部門への問い合わせフォーム