2019年度功績賞受賞者の紹介

笠原 博徳 君 (かさはら ひろのり)

笠原 博徳 本会正会員笠原博徳君(フェロー)は,永年にわたり並列処理技術,マルチプロセッサ・スケジューリング,自動並列化コンパイラ,マルチコアアーキテクチャの研究に従事され,多くの優れた業績を挙げられました.特に,同君が,本会での議論をベースとして,世界で初めて開発に成功したマルチグレイン並列化,プログラム全域にわたるキャッシュメモリ最適化,コンパイラによる消費電力削減等の技術は,論文誌および国際会議での論文に加え,50 件以上の国際登録特許としても発表されており,上記分野の技術発展に大きく貢献されました.
 また,同君は,本会計算機アーキテクチャ研究会主査,会誌および論文誌編集委員会主査等の経験に基づき,IEEE Computer Society President, Executive Committee, Board of Governors, IEEE Technical Activity Board,文部科学省情報科学技術委員会,NSF プロジェクト評価委員会等の委員,経済産業省/ NEDO アドバンスト並列化コンパイラ・情報家電用マルチコア・グリーンコンピューティング等のプロジェクトリーダ,産業競争力懇談会理事等を歴任し,研究・人材育成・産学連携の発展に大きく寄与されました.
 同君の業績は,国内外で高く評価され,本会坂井記念特別賞, IEEE CS Golden Core Member Award・ Spirit of Computer Society Award,文部科学大臣表彰科学技術賞, IEEE Fellow 等を受賞されておられます.さらに,IEEE CS President として,IPSJ-IEEE CS Young Researcher Award を発足させるなど,本会の国際的プレゼンス向上にも大きな貢献をされています.
 以上のように,同君が世界の情報処理分野の発展への寄与を通し,本会の活動の発展に尽くされた功績はまことに顕著であります.

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