2022年 IPSJ/ACM Award for Early Career Contributions to Global Research

2022年 IPSJ/ACM Award for Early Career Contributions to Global Researchの表彰



杉浦 裕太 (正会員)

「Next-Gen Ubiquitous User Interface Design Permeated in Everybody's Daily Life

慶應義塾大学理工学部准教授.ユーザインタフェースやユビキタスコンピューティングに関する研究に従事.特に最近は医工連携に力を入れている.2013年3月,慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科博士後期課程修了.博士(メディアデザイン学).2014年4月より,同大学特任助教.2015年4月より,産業技術総合研究所人間情報研究部門デジタルヒューマン研究グループ特別研究員.2016年4月より,慶應義塾大学理工学部情報工学科助教.2017年10月より,さきがけ研究員を兼任.2018年4月より,同専任講師.2020年4月より,同准教授.情報処理学会山下記念研究賞,UIST Best Talk Award,グッドデザイン賞など国内外で40件以上受賞.SIGGRAPH ASIA 2019 Emerging Technologies ChairやACM UIST,TEIを中心に国際会議のプログラム委員・運営委員を20件以上務めてきた.国内においては,40件以上のシンポジウムや研究会でのプログラム委員・運営委員を務めてきた.ACM,情報処理学会 各会員.

[推薦理由]

コンピュータは人々の日常生活に広く存在しているため,コンピュータと人の間のインタフェース設計はますます注目を集めています.杉浦裕太氏は,よりユビキタスでかつ魅惑的なインタフェースの開発に注力しています.氏の開発したインタフェースは,従来のユーザインタフェースの形式を大きく変革しました.数多くの研究の中で執筆した,次世代ユーザインタフェースの設計に関連する論文は,理論から応用に及び,ACMのトップティア会議であるCHI(2010,2011,2012,2013),UIST(2011,2012,2013,2014),MobileHCI(2017), VRST(2017),VRCAI(2018),SIGGRAPH E-tech(2009,2011,2014,2015),SIGGRAPH ASIA E-tech(2009,2011,2012,2013,2015)などに採録されています.多くの受賞があり,その中にはUIST,Asian CHI,IPSJからのものが含まれています.学会活動も活発で,ACMのトップティア会議やIPSJの国内会議の主催者,PCメンバ,議長を務めています.2018年に慶應義塾大学にLifestyle Computing Labを設立して,国際会議を通して国際的な活動を継続的に拡大しています.杉浦氏は,ユーザの行動を乱さない,より自然で暗黙的な表現によるアプローチを提案し,ソフトアイテム,日常の人間の行動,および感情に基づいたコンピューターシステムを構築しました.このようなシステムは,幅広い人々に受け入れられ,万人の日常生活に浸透しています.