2025年度情報処理技術研究開発賞

2025年度情報処理技術研究開発賞の表彰


吉田 成朗

吉田 成朗 君(正会員)

「身体性に基づくインタラクションのデザイン」

22017年東京大学大学院学際情報学府学際情報学専攻博士課程修了。博士(学際情報学)。2017年から2021年まで東京大学大学院情報理工学系研究科知能機械情報学専攻助教、2018年から2022年まで日本科学技術振興機構(JST)さきがけ研究員(兼任)。2021年から2023年まで東京大学先端科学技術研究センター特任講師。2022年からオムロン サイニックエックス株式会社シニアリサーチャー。2024年から同社プリンシパルインベスティゲーター(現職)。グッドデザイン賞、東京大学総長賞、日本バーチャルリアリティ学会論文賞などさまざまな賞を受賞。身体の知覚・認知メカニズムを基盤とするインタラクションの設計に従事。

[推薦理由]
吉田氏は、人の身体性に根ざした知覚・認知の仕組みを基盤に、擬似的な身体反応による感情誘発・意思決定の変容、自律機械との身体融合、AIを介した社会的相互作用の促進という三つの柱からなるインタラクション研究を一貫して推進している。表情変形フィードバックや群ロボットを身体部位として統合する「身体化群ロボット」など独創的な成果は、ACM CHI・UIST・SIGGRAPHといった最難関国際会議に継続的に採択され、31件の受賞と論文総引用数1000件超が示すとおり国内外で高い評価を受けている。NTT ICCへの常設展示やArs Electronicaへの出展を通じて研究成果を広く社会に還元する取り組みも顕著であり、本賞にふさわしいと判断される。