2012年度長尾真記念特別賞の表彰


大内

大内 一成 君(正会員)

「ウェアラブルセンシングによる状況認識技術とヒューマンインタフェースの研究開発」

 

1996年早稲田大学理工学部応用物理学科卒業. 1998年早稲田大学大学院理工学研究科物理学及応用物理学専攻修了. 同年株式会社東芝入社. 現在, 株式会社東芝研究開発センターインタラクティブメディアラボラトリー主任研究員. ウェアラブルセンシングによる状況認識技術とヒューマンインタフェースの研究開発に従事. 2001年~2003年本会知的都市基盤研究グループ幹事, 2006年~2010年本会ユビキタスコンピューティングシステム研究会幹事, 2011年度名古屋大学大学院非常勤講師などを歴任. 現在, 本会ユビキタスコンピューティングシステム研究会幹事(2011年より再任), 人間情報学会理事, 電気学会知覚融合センシング技術の実利用化協同研究委員会委員などを務める. 2009年社内業績賞優良賞, 2009年ヒューマンインタフェース学会論文賞, 2012年度山下記念研究賞をはじめ, 2001年マルチメディア, 分散, 協調とモバイル(DICOMO2001)シンポジウムベストプレゼンテーション賞, 2007年本会ユビキタスコンピューティングシステム研究会優秀論文賞, 2011年インタラクション2011インタラクティブ発表賞(PC推薦)など, 本会シンポジウム, 研究会関連の賞を多数受賞. 

 

[推薦理由]
大内一成君は, 加速度センサを用いた状況認識技術の研究を1999年から開始し, 加速度センサに他のセンサを組み合わせた状況認識技術, およびそれを活用したヒューマンインタフェース研究にたゆまず取り組んできた. 腕時計型ウェアラブルセンサを用いた研究により, 現在の携帯電話を腕につける行動認識の先鞭をつけ, ウェアラブル睡眠計測技術を製品化するなど, ウェアラブルセシングの産業応用にも精力的に取り組んでいる. 関連する国際会議の委員や国内研究会の幹事を歴任し, 数々の受賞など, その業績は国内外で認められており, 本賞を贈るにふさわしい. 
 
首藤

首藤 一幸 君(正会員)

「オーバレイネットワークのアルゴリズムおよび基盤ソフトウェア」

2001年 早稲田大学 大学院理工学研究科 博士後期課程修了. 1998年 早稲田大学 助手. 2001年 産業技術総合研究所 研究員. 2006年 ウタゴエ(株)取締役最高技術責任者. 2008年12月より東京工業大学 准教授. 2009年5月よりIPA未踏IT人材発掘・育成事業プロジェクトマネージャを兼任. 博士(情報科学). 2006年度上期IPA未踏ソフトウェア創造事業スーパークリエータ認定. 本会 平成18年度論文賞, 本会 平成19年度山下記念研究賞, 平成21年度船井学術賞, 平成24年度科学技術分野の文部科学大臣表彰 若手科学者賞等を受賞. 

[推薦理由]
首藤一幸君は, 現インターネットの高度化および将来のインターネットの基礎となるオーバレイネットワークを研究している. そこで, 分野の研究に欠かせない基盤ソフトウェアの構成法を示し, 提供したソフトウェアは国際的に広く研究基盤として使われるに至った. また, そこで得られた知見をもとに, ベンチャー企業において, 映像・音声のライブ配信技術を事業化した. 理論面では, 分野を体系化すべく, アルゴリズム設計方法論の研究を進めている. アカデミアに産業界に, 場所を問わない首藤君の活動と成果は, 本賞を贈るにふさわしいものである. 

長原

長原  一 君(正会員)

「コンピュテーショナルフォトグラフィによる画像の認識理解の研究」

平成8年 山口大・工・電気電子卒. 平成10年 同大大学院理工学研究科博士前期課程修了. 平成13 大阪大学大学院基礎工学研究科博士後期課程修了. 同年日本学術振興会研究員として同研究科に所属. 平成15年 より大阪大学大学院基礎工学研究科助手. 平成19年同研究科助教. 平成17年 フランスピカルディ大学客員助教授. 平成19-20年 アメリカコロンビア大学客員研究員. 平成22年より, 九州大学大学院システム情報科学研究院准教授. コンピュテーショナルフォトグラフィ, コンピュータビジョン, の研究に従事. 平成15年 ACM VRST 2003 Honorable Mention Award, H25コニカミノルタ画像奨励賞受賞. 情報処理学会, 電子情報通信学会, 日本ロボット学会, IEEE各会員. 博士(工学). 

[推薦理由]

画像処理や認識理解の研究分野では, 通常のカメラが画像の入力装置として用いられてきたが, これらのカメラは画像認識に特化されたものではない. 長原一君は, 独自のカメラハードウェアと計算処理を組み合わせる独自の研究アプローチを行ってきた. 具体的には, カメラ光学系を能動的に制御し, 光学特性や幾何特性を変化させることで, 射影や撮像の関数を符号化する“符号化撮像”の研究をリードしてきた. さらに, このアプローチを物体の形状認識や人物検出など高レベルな画像認識理解の応用研究に広げた研究を行い, “ライトフィールドビジョン”とよぶ新しい研究領域として開拓している. 
 


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