2018年05月28日版

「監事からのお願い」

山本 里枝子(監事)

 この原稿を執筆している週、まさに、監事の主たる仕事の一つである、2017年度の学会業務の監査をさせていただいています。任期2年の中で、この監査業務と原則月1回実施される理事会を通じて見えてくる、学会のさまざまな業務を勉強させていただきました。すべての業務を理事の先生方がボランティアで遂行されています。理事の先生方の頑張りと学会事務局のご支援のきめ細やかさに、監査する身ではありますが、学会の一会員としていつも感謝してしまいます。

 監事のお仕事は、昨年の岡田監事と4年前の長谷川監事が執筆された記事で詳細に紹介されています。まとめると、監事のお仕事とは、学会が実施するすべての活動に関して、理事会でその内容や議論を把握し、監査報告でお金の動きと資産の状況を把握することで、会員の皆様に必要なサービスが適切なリソースで実施されていることを確認し続けること、です。そしてさらなる良い活動にむけて“監事付帯意見”を述べること。

 会員の研究活動を支援するサービスにさまざまに取り組んでいる内容は、毎年の総会資料にまとめて、Webページから公開しています。総会にご出席くださった方々は直接報告を聞いてくださっていますが、このメッセージを読んでくださっている皆様もぜひ、総会資料をご確認ください。学会としてどのような技術発表や研究交流の場を提供すべきか、新しい技術情報をどう提供するか、等のさまざまな議論を経て、皆様が参加くださる学会活動として形になることを改めて把握いただけると思います。監事はその活動を、お金の観点も含めて“適切か?”と見守っています。

 より良い学会活動にむけて、監事から会員の皆様に2点、お願いがあります。

 1点目は、学会システムに関して、です。現在、会員サービスの向上の観点で、学会システムの改変作業が進んでいます。昨年度の総会の“事業報告書”にも報告されています。監事としても昨年度の監事付帯意見として、会員のマイページの充実を含めて、情報処理学会にふさわしいITによる業務効率化と会員サービスの拡充をお願いしました。2018年度から新しいシステム機能が順次リリースされる予定です。会員の皆様に実際に使っていただき、さまざまなフィードバックや要望をいただきたいです。そのフィードバックを活かしてより良いシステム機能に成長させてもらいたいです。どうかシステムリリース後は愛あるコメントをたくさんお寄せください(もちろん、愛がなくても歓迎です)。

 2点目は、学会が提供する場、研究会やシンポジウム、ジャーナルなどなどを、研究者や技術者の人材育成の場としてもっとご活用いただきたい、とのお願いです。大学の先生方はもちろん、人材育成の場としても学会をご活用くださっています。でも産業界はまだ活用しきっていない、むしろ、離れていく傾向があります。産業界に身を置く研究者の一人として、反省しています。企業の技術者にとっても、自分の技術者としての位置づけを、技術者が集まる学会で確認する作業は大きな意味があります。産業界を主なターゲットとする刊行物(ディジタルプラクティス)やイベント(ソフトウエアジャパン、連続セミナー)等を学会として提供しておりますので、ぜひご活用ください。研究会やプログラミングコンテスト等は技術者のネットワーク作りにも有効です。企業でのソフトウェア開発だけに埋没せず、若い技術者にさまざまな刺激をもたらす環境作りに、お役立ていただければと思います。

 情報処理学会は今年度創立60年を迎えます。これからも日本の情報処理を牽引する魅力ある学会として時代に合わせて変化し続けるためにも、会員の皆様のご意見をたくさんお聞かせ願いたいです。

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