役員名簿(2026年度)
2026年度役員名簿
※リンクは改選時の略歴・抱負、氏名*は女性
過去の役員名簿はこちら
| 役職名 | 担当職務 | 氏名 | 所属 | 就任年月日 | 学会勤務 |
| 会 長 | 法人 代表 | 萩⾕ 昌己 | 東京大学Beyond AI研究推進機構 名誉教授・特命教授・Beyond AI研究推進機構長 | 2025年6月11日 | 非常勤 |
| 副会長 | 会長補佐 | ⾼橋 克巳 | NTT社会情報研究所 主席研究員 | 2025年6月11日 | 非常勤 |
| 副会長 | 会長補佐 | 塚本 昌彦 | 神戸大学大学院工学研究科電気電子工学専攻 教授 | 2026年6月15日 | 非常勤 |
| 理 事 | 教育 | ⾚澤 紀⼦ | 電気通信大学アドミッションセンター 特任教授 | 2025年6月11日 | 非常勤 |
| 理 事 | 事業 | 荒川 豊 | 九州大学大学院システム情報科学研究院 教授 | 2025年6月11日 | 非常勤 |
| 理 事 | 標準化 | 河合 和哉 | (国研)産業技術総合研究所 インテリジェントプラットフォーム研究部門超分散トラスト研究グループ 招聘研究員 | 2025年6月11日 | 非常勤 |
| 理 事 | 論文誌 | 河合 由起⼦ | 関西大学河合研究室 教授 | 2025年6月11日 | 非常勤 |
| 理 事 | 技術応用 | 斎藤 彰宏 | 日本アイビーエム(株)シニア・コンサルタント、アーキテクト | 2025年6月11日 | 非常勤 |
| 理 事 | 企画 | 菅沼 拓夫 | 東北大学サイバーサイエンスセンター センター長・教授 | 2025年6月11日 | 非常勤 |
| 理 事 | 総務/電子化 | 寺岡 秀敏 | (株)日立製作所研究開発グループDigital Innovation R&D システムイノベーションセンタDXエンジニアリング研究部 主管研究員 | 2025年6月11日 | 非常勤 |
| 理 事 | IT産業連携 | 長谷川 亘 | 京都情報大学院大学・京都コンピュータ学院・京都自動車専門学校 総長・理事長・教授, (一社)日本IT団体連盟 代表理事・筆頭副会長 | 2025年6月11日 | 非常勤 |
| 理 事 | 調査研究 | 森 信⼀郎 | 千葉工業大学先進工学部 教授 | 2025年6月11日 | 非常勤 |
| 理 事 | 会誌/出版 | ⽮野 由紀⼦ | (株)FFRIセキュリティナショナル・セキュリティ事業本部東京研究開発部担当 執行役員・副事業本部長 | 2025年6月11日 | 非常勤 |
| 理 事 | 財務/電子化 | ⼭⼝ 弘純 | 大阪大学大学院情報科学研究科 教授 | 2025年6月11日 | 非常勤 |
| 理 事 | 企画 | 相薗 敏子 | (株)日立製作所デジタルシステム&サービス統括本部経営戦略統括本部渉外本部ルール形成推進部 部長 | 2026年6月15日 | 非常勤 |
| 理 事 | 教育 | 稲葉 利江子 | 東京科学大学リベラルアーツ研究教育院 教授 | 2026年6月15日 | 非常勤 |
| 理 事 | 調査研究 | 鵜林 尚靖 | 早稲田大学理工学術院国際理工学センター 教授 | 2026年6月15日 | 非常勤 |
| 理 事 | 長期戦略 | 大内 一成 | (株)東芝Nextビジネス開発部イノベーション事業推進室 シニアフェロー/プロジェクト推進部 シニアマネジャー | 2026年6月15日 | 非常勤 |
| 理 事 | 総務/電子化 | 鎌本 優 | NTT(株)コンピュータ&データサイエンス研究所 主幹研究員 | 2026年6月15日 | 非常勤 |
| 理 事 | 論文誌 | 白井 詩沙香 | 大阪大学D3センター 准教授 | 2026年6月15日 | 非常勤 |
| 理 事 | 財務/標準化 | 谷口 幸子 | 三菱電機(株)情報技術総合研究所システムアーキテクチャ技術部 シニアエキスパート | 2026年6月15日 | 非常勤 |
| 理 事 | 長期戦略 | 寺田 努 | 神戸大学大学院工学研究科 教授 | 2026年6月15日 | 非常勤 |
| 理 事 | 会誌/出版 | 遠山 紗矢香 | 静岡大学情報学部 准教授 | 2026年6月15日 | 非常勤 |
| 理 事 | 調査研究 | 戸田 智基 | 名古屋大学情報基盤センター 教授 | 2026年6月15日 | 非常勤 |
| 理 事 | 事業 | 中澤 仁 | 慶應義塾大学環境情報学部 教授 | 2026年6月15日 | 非常勤 |
| 理 事 | 技術応用 | 披田野 清良 | 株式会社KDDI総合研究所 エキスパート | 2026年6月15日 | 非常勤 |
| 監 事 | 監査 | 中山 泰一 | 電気通信大学大学院情報理工学研究科 教授 | 2025年6月11日 | 非常勤 |
| 監 事 | 監査 | 小川 秀人 | (株)日立製作所研究開発グループ 主管研究長 | 2026年6月15日 | 非常勤 |
※以上、国家公務員出身者(本府省課長・企画官相当職以上および地方支分部局の本府省課長・企画官相当職以上の経験者)の該当はありません。 また、役員報酬の支給はありません。
■役員区分

■会 長
萩⾕ 昌己(HAGIYA, masami)(東大1982卒)
東京大学Beyond AI研究推進機構 名誉教授・特命教授・Beyond AI研究推進機構長
[略歴] 1982年東京大学理学系研究科修士課程修了. 京都大学理学博士. プログラミング言語, ソフトウェア工学に加えて自然計算の研究に従事. 1995-2022年東京大学教授, 2022年名誉教授. 2011-17年日本学術会議会員. 2021年より東京大学Beyond AI 研究推進機構長. 本会調査研究運営委員長, 理事, 情報処理教育委員長, 副会長(2020-21年度)を歴任. 本会フェロー.
[抱負] 本会副会長在任中, 創立60周年宣言の際に, More local and more diverse for global valuesという副題を提案させていただきました. ローカルな課題を多様な人々とともに解決することによりグローバルな価値を生み出す, と読んでいただければ幸いです. ローカルな学会がグローバルな学術コミュニティへの入り口となることは重要ですが, それぞれの国や地方のローカルな課題を解決し, それぞれの利益のために活動することもローカルな学会の責務です. 私自身は特に日本の情報教育の課題に取り組んできましたが, グローバルとローカルの関係性は先端技術においても顕著です. 本会の標準化の活動が典型であり, 近年ではソブリンAIが注目されています. 情報技術は国や地方の生活の基盤であり, あらゆる産業を支え, 安全保障にも大きく影響します. したがって本会の取り組む教育・研究・産業も互いに複雑に関連しています. たとえばスタートアップ教育はその典型でしょう. 今後2年間, 学会員の皆様とともに, さらなるグローバル化に取り組みつつも, ローカルな活動を充実させたいと考えています.

■副会長
高橋 克巳(TAKAHASHI, Katsumi)(東工大1988卒)
NTT社会情報研究所 主席研究員
[略歴] 1988年日本電信電話(株)入社. 以来, 情報セキュリティ, ビッグデータ分野の情報処理研究に従事, 現在に至る. 2006年東京大学情報理工学系研究科博士課程修了, 博士(情報理工学). 2011年筑波大学客員教授. 2023年国立情報学研究所特任教授. 本会では, 理事(2013, 2018, 2020), フェロー(2015), 功績賞(2022), 論文賞(2000, 2011, 2016).
[抱負] 私は幸運にも本会理事を3期合計6年間勤めさせていただき, その間どうやったら情報処理学会がさらに楽しくなるのかを研究してきました. 最初の2年間はジュニア会員やIPSJ-ONEを開始でき, 2-3期目での研究結果はPR/新サービス/運営の3点を骨子として「中期計画 2021-25」に残してきました. 今回改めて理事会チームに加えていただければ, 中期計画を仕上げ, さらに次の5年間の基礎を作ります. 皆様は, 情報とコンピュータのどんなところが好きですか?多種多様にある魅力を語れる会員が2万人もいることが本会の最大の魅力です. しかし, 情報とコンピュータの社会に対する関わりは, 大きい割には, まだまだ社会に正しく伝えられていません. 我々だけでなく業界全体で, 情報とコンピュータの役割を正しく・楽しく世の中に伝えることが, 次の技術者・研究者・愛好者を育て, またネットのいざこざを解消することになります. 情報処理学会から<伝えるツール>を開発実践していくことをしてみたいと考えております. 最後に, これまで私を育ててくれた会員諸氏, 先輩方, 事務局の皆様に感謝し, 少しでも恩返しをさせていただきたい所存です.

■副会長
塚本 昌彦(TSUKAMOTO,Masahiko)(京大1987卒)
神戸大学大学院工学研究科電気電子工学専攻 教授
[略歴] 1989年京大工修士了,シャープ, 阪大工講師, 助教授を経て, 2004年より神戸大工教授. 工博, 2つのNPOの理事長・会長. ウェアラブル・IoTのシステムと応用を研究. 本会会誌編集長(2014-17年), 理事(2009-10年、2024-25年) , DCC研究会主査(2012-15年).
[抱負] 情報処理技術は今, 歴史的な転換点を迎えています. AIは既に博士レベルの専門性と知能を獲得し, 人間と対等に協働できる段階に入りました. それはさらに知性を拡大しようとしています. 2045年のシンギュラリティを待つまでもなく, 数年後には人類規模の変革が起こりそうです. 私はこれまで「来年には街中の人が皆スマートグラスを装着する」や「2030年にはサイボーグになる」と語ってきました. 今, その未来が現実の技術に追いつきつつあります. この状況で, IPSJには三つの使命があると考えます. 第一に,AIと協働・共生するための新しい研究・社会倫理と学術プロトコルを確立すること. 第二に, 生成AIやスマートグラスなど急成長領域において, 技術と社会の橋渡し役として学会の役割を再定義すること. 第三に, 若手や子供たちがAIと共に未来を設計できるよう, 学際的・国際的な環境を整備することです. ワクワクする未来を「語る」段階から「創る」段階へ. 私はこの大きな変革期に学会が果たすべき役割を力強く推進したいと考えています.

■理事[教育担当]
⾚澤 紀⼦*(AKAZAWA, Noriko)(電通大1995卒)
電気通信大学アドミッションセンター 特任准教授
[略歴] 電気通信大学大学院博士前期課程修了後,1997年日本電気(株)入社.2015年電気通信大学大学院博士後期課程修了,博士(工学).電気通信大学特任助教を経て2019年より現職.専門は情報教育.本会コンピュータと教育研究会幹事,会誌編集委員(教育分野/EWG),論文誌「教育とコンピュータ」編集委員.2023年度山下記念研究賞受賞.
[抱負] 人間世界チャンピオンにチェスプログラムDeep Blueが勝ち越した頃,私は大学院生として,オセロゲームの先手必勝・後手必勝の決定問題を題材に,当時企業が研究開発していた並列型計算機を活用し,並列分散プログラムの研究を行っていました.修了後は,日本電気株式会社にて情報システムの開発に従事し,現在は大学で情報教育に関する研究を進めるとともに,高校生に大学レベルのプログラミング教育を提供する高大接続事業を実施しています.AIなどの情報技術の発展や,情報システムが社会の基盤として急速に進歩する中,情報技術の進展における情報処理学会の役割は極めて重要なものと考えています.私自身,会誌編集委員(教育分野)やコンピュータと教育研究会幹事を務める中で得た知見,および産業界と学術界での経験を活かし,次世代の技術者・研究者の育成に努めるとともに,学術と産業を結ぶ架け橋として学会に貢献したいと考えています.また,幅広い世代が情報技術の恩恵を享受できる社会を目指し,学会活動を通じてその実現に努めたいと考えています.

■理事[事業担当]
荒川 豊(ARAKAWA, Yutaka)(慶大2001卒)
九州大学大学院システム情報科学研究院 教授
[略歴] 2006年慶大大学院理工学研究科後期博士課程修了. 博士(工学). 同大助手, 九大助教, 奈良先端大准教授を経て, 2019年より九大大学院システム情報科学研究院教授. IoTとAIによる行動認識と行動変容に関する研究に従事. 本会MBL研究会の運営委員および幹事, 本会関西支部庶務および行動変容と社会システム研究会主査等を歴任.
[抱負] 情報処理技術は,少子化と労働人口減少の課題に直面する日本社会において,デジタルトランスフォーメーション(DX)推進の鍵となっています.昨今,生成AIの登場により,AI技術が急速にヒトの生活に浸透し始めましたが,同時にハルシネーションやフェイクニュースなどの課題も顕在化しています.私は,2021-2022年の理事(技術応用)の経験を踏まえ,情報処理技術の教育,活用,産学官連携等を担当し,学会役員として,情報処理学会の発展と,日本の未来に貢献したいと考えております.
■理事[標準化担当]
河合 和哉(KAWAI, Kazuya)(横浜国大1985卒)
国立研究開発法人産業技術総合研究所インテリジェントプラットフォーム研究センター超分散トラスト研究グループ 招聘研究員
[略歴] 1987年横浜国立大学大学院工学研究科電子情報工学専攻修了.同年松下通信工業(株)入社.以来,システム開発,技術渉外に従事し,2005年より国際標準化に従事.情報規格調査会副委員長(2014年より)SC31専門委員会委員長(2011-2016年).SC41専門委員会委員長(2017年より).2020年より現職.
[抱負] 標準化担当理事は, ISO/IEC JTC 1の国内審議団体である情報規格調査会の委員長として, 日本の情報技術の標準化を担うことになります.Society 5.0の実現に向けて,情報技術の果たすべき役割は, そのますますその重要性を増しており,それに伴って情報規格調査会の果たすべき役割, 情報規格調査会への期待は大きくなっているものと認識しています.2011年からJTC 1で具体的な規格開発を担うSCに対応する専門委員会の委員長として,国際標準化の前線で活動してきました.また, 2014年から2期,副委員長として伊藤委員長を補佐しながら情報規格調査会の運営に参画してきました.これらの活動を通じて,現在の情報規格調査会の課題は十分に認識しているつもりです.特に情報規格調査会の経営基盤の安定, 標準化人材の育成は大きな課題だと認識しています. 役員に就任いたしましたら, これらの課題の解決に向けて, 情報処理学会本部, 役員の皆様のご意見を伺いながら取組んでまいる所存です.
■理事[論文誌担当]
河合由起⼦*(KAWAI, Yukiko)(九工大1997卒)
関西大学河合研究室 教授
[略歴] 2001年奈良先端科学技術大学院大学博士課程修了.同年,通信総合研究所(現情報通信研究機構)入所,2006年京都産業大学講師・教授を経て2025年より現職.2018年より,大阪大学CMC特任教授(常勤).Webマイニング,時空間分析,情報推薦の研究に従事.
[抱負] WebやSNS,交通や人流,医療や農業などから生成されるビッグデータは, Society5.0,生成AIといったデータ・サイエンスへのパラダイムシフトを起こし,より一層の学術,社会貢献への期待が高まっています.これまで以上に情報処理として重要となる,データベース,データ分析,データ可視化の研究分野を担う若手研究者や技術者がより多く集い,切磋琢磨し,輝ける場を支援できるよう,微力ながらも, 本学会の発展へ貢献していきたいと考えております.

■理事[技術応用担当]
斎藤 彰宏(SAITO, Akihiro) (法政大1995卒)
日本アイビーエム(株)シニア・コンサルタント、アーキテクト
[略歴] 1995年日本IBM入社, 長野オリンピックプロジェクトへの参加後, アーキテクト・コンサルタントとして企業・官公庁のシステム設計・実装に従事. 論文誌委員(2018-22), デジタルプラクティス主査(2022-), 技術応用運営委員(2022-).
[抱負] 我が国においてIT関連の実務に従事している技術者は120万人を超えると言われており, IT技術を活用する利用者を含めれば膨大な人数の方々がIT実践の場で活躍されています.その一方で情報処理学会に関心を持っていただける方はその中のほんの一部であり, 産業界と学会との接点はごく限られた分野に留まっているのが実情です.私は企業の現場エンジニアとしてキャリア踏ませていただいた上で, 学会活動では経験を活かし, 企業, 地域経済団体, 職業団体など, 主にIT実務系の団体や職業団体と学会の間における協業, 提携に携わってきました. 今後, その活動を発展させ, 情報処理学会と実務IT技術者を繋ぐ上での根本となる「アカデミックと企業の双方に利する学会の価値」を拡大・成長させてゆく活動を推進したいと考えています.

■理事[企画担当]
菅沼 拓夫(SUGANUMA, Takuo)(千葉工大1997卒)
東北大学サイバーサイエンスセンター センター長・教授
[略歴] 1997年千葉工業大学大学院博士後期課程修了.同年東北大学電気通信研究所助手.同大学助教授,准教授を経て,2010年から現職.2019年から同センター長.ネットワーク管理技術,ネットワークミドルウェア,マルチエージェントシステム,共生コンピューティング,サイバーフィジカルシステム等の研究開発に従事.博士(工学).
[抱負] コロナ禍への対応で,人々の生活空間がリアル空間からサイバー空間に一時的に大移動した時期を経て,メタバース,生成AI,量子コンピューティングなど,情報社会も新たな局面に入ってきており,本学会の存在感も今後ますます大きくなっていくと思われます.これまで本学会において,わたくしは,東北支部長やDPS研究会主査などを歴任し,主として地方からその活動を支えてまいりました.その経験から,やはり学会全体の活性化のためには,地方での研究発表会や支部活動など,各地域で会員がアクティブに活動し,その周囲の情報系の教員や,地方自治体,企業なども巻き込んだ展開を進めることが極めて重要と考えています.また,なかなか遠出することが難しいジュニア会員についても,それぞれの地域での学会活動に参加できる環境を用意して,少しずつ学会というものに触れる機会を作っていけたらと思っています.また,これまで大学の情報基盤整備の仕事を長くしてきた経験を活かし,本会の名に恥ずかしくない学会の情報基盤の整備にも尽力したいと考えています.

■理事[総務担当]
寺岡 秀敏(TERAOKA, Hidetoshi)(京大2000卒)
(株)日立製作所研究開発グループDigital Innovation R&D システムイノベーションセンタDXエンジニアリング研究部 主管研究員
[略歴] 2002年京都大学大学院工学研究科修士課程修了, 同年(株)日立製作所入社. 博士(情報学, 2019). 自動車などの組込みシステムの研究開発に従事. 2022年より現職.本学会ITS研究会幹事.
[抱負] 情報技術は社会を支える技術となるとともに,その変革を促進する中核となって久しく,その傾向はさらに加速しています.私がこれまで従事してきた自動車をはじめとする組込みシステムの分野においても情報技術により大きな変革の波にさらされており,グローバルでの競争力向上が課題となっております.このような環境において, 本学会が日本における情報技術の中心的なコミュニティとしてますます重要になっていくなかで,世界をリードできる技術発信の場としての本会のさらなる活性化と,情報技術のさらなる発展に貢献したいと考えております.

■理事[IT産業連携担当]
長谷川 亘(HASEGAWA, Wataru)(早大卒,(米国)コロンビア大学ティーチャーズカレッジ(教育大学院)卒)
京都情報大学院大学・京都コンピュータ学院・京都自動車専門学校 総長・理事長・教授, (一社)日本IT団体連盟 代表理事・筆頭副会長
[略歴] 早稲田大学卒業,(米国)コロンビア大学ティーチャーズカレッジ(教育大学院)文学修士号(M.A.)取得,(米国)コロンビア大学ティーチャーズカレッジ(教育大学院)教育学修士号(M.Ed.)取得,米国ニューヨーク州教育行政官資格. 一般社団法人京都府情報産業協会会長,一般社団法人全国地域情報産業団体連合会(ANIA)会長,一般社団法人日本IT団体連盟代表理事・筆頭副会長,一般社団法人日本オープンオンライン教育推進協議会(JMOOC)理事. 本会2021-24年度理事(IT産業連携担当).
[抱負] 人類社会全体のデジタル化の加速を担える優れた人材を獲得し育成することは,より一層の急務です. 2020年,一般社団法人情報処理学会と一般社団法人日本IT団体連盟(IT連盟)は,協力事業に関する協定を締結しました. 本会とIT連盟とが緊密な連携・協力を図ることは,我が国における「真の産学協同」の実現に繋がるものと確信しております. 「学び」と「仕事」の往来により,多くの方々がさらにスキルアップすることのできる機会の拡充,「学習の成果」を産業界が適切に評価することができる方策の具体化等に,本会の一員として,またIT連盟の筆頭副会長(IT教育・人材育成委員会業務執行役員)として,微力ながら尽力させていただく所存でございます.

■理事[調査研究担当]
森 信⼀郎(MORI, Shinichiro)(関西大1987卒)
千葉工業大学先進工学部 教授
[略歴] 1987年富士通株式会社入社. 2003年株式会社富士通研究所に異動. 位置情報に関する研究を進め, 携帯電話や車載機での活用を推進. 2016年より現職. 博士(情報学).
[抱負] これまで情報社会を牽引してきたハードウェア開発が縮小傾向にある中, ソフトウェアをコアとした情報技術の開発が指数的に伸びてきています. 人工知能, データマイニング, ビックデータなど全てが本学会が主体とするテーマです. しかしながら情報処理学会の会員数は微増にとどまっています. 増加しない原因の一つに学会員のマイノリティ指向があるのではないかと考えています. 研究者におけるマイノリティ指向は大変重要な資質です. しかし社会との乖離が広がると研究成果を適用する場が狭くなってしまいます. 学会にはこのような乖離を未然に防ぎ, 社会と研究会を繋ぐリエゾンのような役割を担う指針が必要ではないかと考えています. 社会は学会に何を期待しているのか, これまでの固定概念を打ち破り社会と研究を俯瞰的に見る視点が求められています. 私はこれまでに企業製品の研究開発と大学教育・研究を経験してきました. この経験を生かして, 企業との連携・国家事業への参入・若年層への教育など社会と研究を上手く繋ぐ学会運営を試みたいと考えています.

■理事[会誌/出版担当]
⽮野由紀⼦*(YANO, Yukiko)(神戸大1982卒)
(株)FFRIセキュリティナショナル・セキュリティ事業本部東京研究開発部担当 執行役員・副事業本部長
[略歴] 日本電気(株)にてネットワーク/インターネット,OS,サイバーセキュリティに関する研究開発に従事.2009年-19年総務省情報通信審議会 陸上無線通信委員会などの専門委員,2024年-JST ACT-X「AI共生社会を拓くサイバーインフラストラチャ」領域アドバイザ.2024年より現職.
[抱負] 情報技術が社会の中に浸透し活用されるようになり,多様な人にきちんと届き,誰もが安全に使えるように考えなければならないなど,さまざまな変化が起こってきています.また,研究における研究のスタイル・スピード感などの変化のほかに,技術の社会への提供のしかたも大きく変わってきていると実感しています.その中で情報処理学会は,新しい技術の創出や発展,技術の融合,社会適用などにより,社会の変容を支え先導する役割を担っていると考えます.私は,国の研究プロジェクト,産学官の連携,業界団体・コミュニティの運営や啓発活動などに携わってきました.これまでの活動で得た視点や経験を活かして,情報処理学会の新しい時代に対応した展開に貢献していければと思っております.

■理事[財務/電子化担当]
⼭⼝ 弘純(YAMAGUCHI, Hirozumi)(阪大1994卒)
大阪大学大学院情報科学研究科 教授
[略歴] 1998年大阪大学基礎工学研究科博士後期課程修了. 博士(工学). 大阪大学助手, 准教授を経て, 大阪大学教授(情報科学研究科). 情報処理学会MBL研究会主査・幹事など歴任. 情報処理学会創立50周年記念論文賞, 平成30年度科学技術分野の文部科学大臣表彰など. 理化学研究所R-CCSチームリーダー兼務.
[抱負] 情報処理・情報通信技術は社会の基幹インフラとなり, 農業, 製造, 建築, 宇宙といった多様な分野で今や不可欠な存在です. これに伴い,中高生の情報教育普及, 社会人の再教育, 博士人材の活躍支援を通じた包括的な人材育成が急務となっています. また, AI倫理や量子計算, AGIといった最先端技術の啓蒙活動, 自治体と連携した地域振興, 産業界や国際学会との協力強化は, 情報学への関心を強め, 学術界と産業界の発展を社会全体で後押しするための鍵だと考えます. 学術と産業の枠を超えてこれらを中立的立場で推進できるのは情報処理学会しかありません. 私は, MBL研究会での主査・幹事としての活動, 横断的研究分野での産学連携, JST CRESTプロジェクトなどを通じた研究開発経験, 国際会議運営, 大阪大学や理化学研究所での研究教育活動を通じた実績を基に, 情報処理学会のさらなる発展に貢献する所存です.

■理事[企画担当]
相薗 敏子*(AIZONO, Toshiko)(東工大 1992卒)
(株)日立製作所デジタルシステム&サービス経営戦略統括本部渉外本部ルール形成推進部 部長
[略歴] 1992年東京工業大学総合理工学研究科システム科学専攻修士課程修了.同年(株)日立製作所入社.自然言語処理/ AIの研究およびソリューション開発に従事し,2022年より国際標準化に従事.情報規格調査会役員(2023年-) SC42専門委員会WG3幹事(2022年-)JWG4主査(2025年-).
[抱負] 情報処理技術は重要な社会インフラとして人々の暮らしを支えています. 私は, 情報処理技術, 特にAIやデータ利活用技術の普及・発展および我が国の産業競争力の向上のため, 国際標準化活動を通じて, 産業界と学術界の橋渡しを行ってきました. 標準化は, 製品の互換性や信頼性の確保ならびにコストの低減といった効果を企業にもたらし, 消費者には高品質な製品や利便性という価値を提供しています. また標準化は, 新たな価値軸を生み出す市場創出戦略のためのツールとしてもフォーカスされています. 生成AIや協調安全など新領域において国際的な議論を深め, 国や地域の倫理・法制度との調和を図りながら, 持続可能なデジタル社会の構築に貢献したいと考えています. 多様な視点を尊重し学会と産官の連携を強化することで, 日本の優れた技術とノウハウを世界に発信する学会運営を目指します.

■理事[教育担当]
稲葉 利江子*(INABA, Rieko)(日本女子大 1998卒)
東京科学大学リベラルアーツ研究教育院 教授
[略歴] 2003年日本女子大学大学院博士後期課程修了. 博士(理学). メディア教育開発センター,情報通信研究機構,京都大学,津田塾大学を経て2025年9月より現職.教育におけるICT利活用,ユーザ中心設計などの研究に従事.本会情報処理教育委員会委員(2021〜,幹事2023〜),セミナー推進委員会委員(2019〜)などを歴任.
[抱負] 私はこれまで,本会の委員会活動を通じて中等・高等教育の情報教育推進に取り組んでまいりました. 情報技術はいま,社会の構造そのものを変革するスピードで進化しています.2021年9月施行の「デジタル社会形成基本法」でも,情報活用に必要な能力の格差を生まないための教育と人材育成が国の重要課題として位置付けられています.しかし,AI技術の急速な普及と社会実装が進む現在,初等中等教育を含むあらゆる世代が,正確で実践的な情報技術を学ぶ環境の整備は急務です.その中で,本会が教育現場,産業界,学術界を結び,社会全体の情報リテラシー向上を牽引する役割はかつてないほど重要になっています.私は,これまで培った知見と経験を最大限に活かし,本会の存在感をさらに高め,未来のデジタル社会を力強く支える基盤づくりに貢献できればと思います.

■理事[調査研究担当]
鵜林 尚靖(UBAYASHI, Naoyasu)(広島大 1982卒)
早稲田大学理工学術院国際理工学センター 教授
[略歴] 筑波大学修士課程,東京大学博士後期課程修了.博士(学術).東芝,九州工業大学を経て2010年に九州大学大学院システム情報科学研究院教授.2024年より現職,九州大学名誉教授.専門はソフトウェア工学.本会では,ソフトウェア工学研究会主査を務める.2003年山下記念研究賞.2025年コンピュータサイエンス領域功績賞.本会フェロー.
[抱負] 現在,情報技術は大きな変貌を遂げつつあります.特にAI技術の急速な進展により,情報技術のあらゆる分野が変革の真っただ中にいます.私の専門分野であるソフトウェア工学においても,AIによるプログラムの自動生成や自動修正といった技術が主要な研究トピックとなっています.これは,かつては夢物語に過ぎなかったことです.今後の社会は,AIの存在を抜きに語ることはできません.その一方で,「人間とAIはどのような関係を築くべきか」「AI社会において人間はどのようにすれば幸福に働けるのか」といった社会的課題に対しては,私たち自身がこれから答えを見つけていかなければなりません.本会が果たす役割は,これまで以上に重要になってきたと言えるでしょう.私は企業に約20年間在籍した後,大学にて研究および教育活動に従事してまいりました.また,専門分野におけるコミュニティ活動,国際会議の運営,論文査読などにも長年関わってきました.こうした経験を踏まえ,本会の活動に少しでも貢献できればと考えております.

■理事[長期戦略担当]
大内 一成(OUCHI, Kazushige)(早大1996卒)
(株)東芝Nextビジネス開発部イノベーション事業推進室 シニアフェロー/プロジェクト推進部 シニアマネジャー
[略歴] 1998年早稲田大学大学院理工学研究科物理学及応用物理学専攻修了.同年東芝入社.ウェアラブル/ユビキタス状況認識技術とそのHI応用に関する研究・製品開発に従事.本会フェロー.理事,UBI研究会主査,インタラクション2018大会委員長など歴任.長尾真記念特別賞,山下記念研究賞など受賞.博士(工学).
[抱負] 2017-18年度に総務理事として本会の運営業務全般と,会員数確保などの課題に対する施策の立案・推進を経験させていただきました.その後,2019年度から5年間,北京にある東芝中国研究所の所長として,中国市場向け情報処理関連技術の研究開発およびその成果を活用した新規事業の立上げなどに中国人研究者・技術者らと一緒に取組みました.現在は中国での経験も活かし,スピード感を重視しながら複数の新規事業の開発を推進しています.本会の継続的な発展には,長期的な経営の視点から新たな施策を立案,実行し,改善していくことが肝要と考えています.また,グローバル化においては中国計算機学会(CCF)との連携強化も今後の課題の一つと聞いています.企業での研究開発マネジメント,海外駐在などの経験を活かして,本会の中長期的に安定した経営,産官学の連携,グローバル化などに貢献できればと考えております.

■理事[総務/電子化担当]
鎌本 優(KAMAMOTO, Yutaka)(慶大2003卒)
NTT(株)コンピュータ&データサイエンス研究所 主幹研究員
[略歴] 2005年東京大学大学院情報理工学系研究科修士課程修了.同年日本電信電話株式会社(現,NTT株式会社)入社.以来,音声音響符号化の研究開発およびその標準化(MPEG-4 ALS, 3GPP EVS等)に従事.本会平成17年度論文賞.2012年博士(情報理工学).2024年より現職.
[抱負] 音声・音響や画像・映像をはじめとするマルチメディア技術は,私たちの生活に深く浸透していますが,その恩恵を子どもから高齢者まで,誰もが同じように感じ,楽しめているわけではありません.多様な感覚やニーズに応じて,一人ひとりに適したきめ細かな情報メディア技術が求められており,提示方法やデバイスに関する様々な提案がなされています.人にやさしい情報技術の実現のためには,人間科学に基づく基礎研究の深化に加え使いやすい技術の普及を支える標準化,さらに社会実装に向けた産学官の連携を促進し,学会活動を通じた分野横断的な議論と人材育成が必要です.私は,企業研究者として研究開発だけではなく採用や育成などの人材戦略業務の経験を活かし,学生や若手研究者が新たな価値を創出するコミュニティとしての学会の役割を一層高めるために挑戦しやすい環境を整えていきたいと考えております.多様な人々が安心して情報処理技術の恩恵を享受できる包摂的な情報社会の実現に向けて,全力を尽くす所存です.

■理事[論文誌担当]
白井 詩沙香*(SHIRAI, Shizuka)(武庫川女子大2007卒)
大阪大学D3センター 准教授
[略歴] 2015年武庫川女子大学大学院生活環境学研究科博士課程修了.博士(情報メディア学).同大学助教,大阪大学講師を経て,2024年より現職.ヒューマンコンピュータインタラクション,教育工学の研究に従事.本会コンピュータと教育研究会幹事,論文誌教育とコンピュータ幹事,会誌編集委員会EWG主査等を歴任.2018年度山下記念研究賞受賞.
[抱負] 様々な社会課題に加え,生成AIをはじめとする情報技術の急速な発展により,社会のあらゆる場面で変革が求められています.本会が担ってきた情報発信や,様々なステークホルダーをつなぎ新たな価値を創出する場の充実が,より一層重要になると考えます.私自身はコンピュータと教育研究会幹事,論文誌「教育とコンピュータ」幹事として,主に教育分野の研究コミュニティの運営に携わってまいりました.また,会誌編集委員会ではEWG(教育分野)主査として,「ぺた語義」や「情報の授業をしよう」など多様な記事の企画・編集を通じて,専門性の異なる読者に向けた情報発信と,異分野間の橋渡しに取り組んでまいりました.この経験を活かし,産官学を結ぶコミュニケーションの場の充実,ジュニア会員をはじめとする次世代が活躍できる場の創出などに取り組めればと考えております.微力ながら本会の活動を通して,社会に貢献していきたいと思っています.
■理事[財務/標準化担当]
谷口 幸子*(TANIGUCHI, Sachiko)(同志社大1995見なし卒)
三菱電機(株)通信システムエンジニアリングセンターネットワークエンジニアリング部 シニアエキスパート
[略歴] 1997年同志社大学大学院工学研究科博士前期課程修了.同年三菱電機(株)入社.社会インフラ(通信・交通・エネルギー)・FA・宇宙システム等の通信・制御ネットワークに関する研究および製品開発への適用支援に従事,2024年より現職.本会モバイルコンピューティングと新社会システム研究会幹事.
[抱負] デジタル化や生成AIの進化により,多様な人や物,サービス,システムから得られたデータを活用し,新たな価値へと昇華させる,そのサイクルは今後さらなる加速が見込まれます.その一方で,AIが急速に進化をして人間の理解を超えると制御不能になり,人類に対する脅威やリスクとなり得ることに懸念を抱く人もいます.Society5.0が目指す,「持続可能性と強靭性を備え,安全と安心を確保するとともに,一人ひとりが多様な幸せを実現できる社会」への変革に向けて,情報処理技術が果たす役割はこれまで以上に重要性を増しています.私はこれまで,研究者として学術界でお世話になるとともに,企業では複数の産業分野のシステム開発の現場に携わってきました.これらの経験を活かし,本会がさまざまな分野の研究者と企業の技術者をつなぐハブとなり,デジタル化社会での中核的な役割を果たせるよう,微力ながら貢献したいと考えております.
■理事[担当]
寺田 努(TERADA,Tsutomu)(阪大1997卒)
神戸大学大学院工学研究科 教授
[略歴] 1999年阪大・工・修士修了.博士(工学).現在,神戸大学大学院工学研究科教授.NPO法人ウェアラブルコンピュータ研究開発機構理事,NEC研,三菱先端研,ATR,JSTさきがけ等の研究員を兼任.ウェアラブル・ユビキタスコンピューティングの研究を推進.山下記念研究賞,長尾真記念特別賞,2022年情処論文賞等120件の受賞.
[抱負] 機械学習技術やウェアラブル技術の発展は,コンピュータ分野に閉じた話でなく,我々の生活に極めて強力な影響を与えています.このような状況では情報処理に関する研究も効率や性能を追求するのではなく,情報技術と人間の心身の関係を含めて社会に与える影響を考慮する必要があり,そのためにはさまざまな分野との連携をはかりながら長期的なビジョンをもって情報技術の未来を示していかなければなりません.情報技術の浸透は正負両面の効果を生むため,情報技術は「いいもん」であることを積極的に発信する取り組みも必要であると考えます.本学会が社会における「情報処理」の受容性を高め,人々への情報処理技術の普及啓蒙を加速すべく,理事として推薦頂きました.これまで私は本学会で10研究会において主査・幹事・運営委員を務め,学会発展に向けて長期的かつ迅速に活動できます.また,私はNPO法人理事や地域での情報提示システムの実運用に携わるなど,情報技術を社会に浸透させるための取組みを多数行ってきました.これまでの活動の経験を活かし,情報処理学会の発展に貢献したいと考えています.

■理事[会誌/出版担当]
遠山 紗矢香*(TOHYAMA, Sayaka)(中京大 2005退学)
静岡大学情報学部 准教授
[略歴] 博士(認知科学).2009年静岡大学技術職員,2014年同教育学部特任助教,2018年同情報学部助教,講師を経て2024年より現職.専門分野は情報教育,学習支援・評価.2024-理事(教育担当),2024-中高生情報学研究コンテスト審査委員長,ダイバーシティ委員会副委員長他.
[抱負] 私は2024年に理事(教育担当)に選任され,高等教育へとつながる初等中等教育段階の情報教育を推進してきました.情報教育関係者が集う多くの場に参加する中で,社会を支える情報系人材育成への期待の高まりを強く実感しています.また,文部科学省,教育委員会,学校等と情報教育の重要性を共有し,次期学習指導要領改訂に向けた議論にも関わってきました.中高生情報学研究コンテスト審査委員長としては,中高生が情報学分野において高度な知識や技術を身につけ,専門性を発揮している姿を数多く目の当たりにしてきました.こうした経験を踏まえ,私は学会活動と研究活動を有機的に結び付け,産業界・行政・学校といった多様なステークホルダーと対話を重ねることで,本会の役割を一層高めるために務めてまいります.その際には,ジェンダーに限らず,地方,職種といった多様性を包摂した議論を推進することで,本会の一層の発展に貢献いたします.

■理事[調査研究担当]
戸田 智基(TODA, Tomoki)(名古屋大1999卒)
名古屋大学情報基盤センター 教授
[略歴] 2003年奈良先端大・情報科学・博士後期課程修了.博士(工学).日本学術振興会特別研究員-PD,奈良先端大・情報科学にて助教,准教授を経て,2015年9月より現職.音メディア情報処理に関する研究に従事.本会では音声言語情報処理研究運営委員会主査などを歴任.本会2012年喜安記念業績賞受賞.
[抱負] 人工知能技術の劇的な進展は,社会に大きな変化をもたらしており,情報処理に関する研究・教育活動が果たすべき役割は,より一層重要性を増しています.次々と生まれる新たな課題に対して迅速な研究展開が求められる一方で,人工知能技術の発展に大きく寄与したニューラルネットワーク研究の歴史が示すように,将来を見据えた基礎研究に継続的に取り組むことも不可欠です.私はこれまで,主として音を対象としたメディア知能情報処理の研究に従事し,当該分野における国際的な研究活動および学会活動を進めてまいりました.これらの経験を活かし,期待が高まる情報処理研究分野のさらなる発展に貢献できるよう,一層尽力していく所存です.

■理事[事業担当]
中澤 仁(NAKAZAWA, Jin) (慶大1998卒)
慶應義塾大学環境情報学部 教授
[略歴] 2003年慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科博士課程修了.博士(政策・メディア). 同年より慶應義塾大学において,分散システム,ディペンダブルシステム,ユビキタスコンピューティングシステム等の研究の従事.本会ユビキタスコンピューティングシステム研究会運営委員,幹事,主査等を歴任.2019年より現職.
[抱負] コンピュータが社会に浸透しつつある現在, 情報処理技術は現実世界の問題を発見し, 解決するのに必須となっています. 一方, さまざまな環境や産業、個人を想像すると, それらを取り巻く現実世界の問題へのアプローチは, 情報処理技術だけでは十分ではありません. 本会と, さまざまな他分野の学会等との接合が重要となっています. 学術分野を跨った交渉領域の問題に対して, 互いの知見を掛け合わせたアプローチから, より高度な知見が生み出されます.そうした新たな知見を世界の研究者コミュニティと共有し, 我が国の情報処理技術研究を活性化させていくことが, 次世代の研究者の活躍機会を拡大します. その意味では, 我が国での国際会議主催を積極的に推進して, 本会と海外学会, 国際研究コミュニティとの接合を深化させることも重要と言えます. 私はこのような, 本会と他分野との接合, 国際研究コミュニティとの接合を通じて, 会員の皆様の研究成果を拡大できるよう取り組んでまいります.
■理事[技術応用担当]
披田野 清良(HIDANO, Seira) (早大2007卒)
(株)KDDI総合研究所 エキスパート
[略歴] 2012年早稲田大学理工学術院博士後期課程修了後,同大助手を経て,2013年KDDI入社. 以来,KDDI総合研究所にて,AIセキュリティ等の研究開発に従事.UCサンディエゴ客員研究員(2021-22),通信文化協会前島密賞(2021),SCAT表彰会長賞(2024).博士(工学).
[抱負] 長年にわたり,セキュリティとAIの融合領域であるAIのためのセキュリティに関する研究に従事しています.本研究分野は,以前は少数の研究者によって推進されていましたが,数年前から領域の垣根を超えて,現在ではセキュリティやAIだけでなく様々な分野の研究者が参入し,セキュリティ分野において最大の研究領域となっています.これは,情報処理技術の複合的な実装の需要が高まっていることに加え,本学会をはじめとする分野横断的な取り組みが成果を上げている結果であると確信しています.今後,これらの技術の多くが社会に還元されると考えられます.しかし,複数分野の知識を要する現代の技術について,消費者の理解を得ることは容易ではありません.情報処理技術の普及には,技術の発信方法について再考することが重要であり,これは日本最大の本学会の役割の一つであると考えています.企業の研究者として日頃から社会実装を意識して研究開発に取り組んできた経験を活かし,前述の課題にも積極的に取り組みながら,本学会の継続的な発展に貢献する所存です.

■監事
中山 泰一(NAKAYAMA, Yasuichi)(東大1988卒)
電気通信大学大学院情報理工学研究科 教授
[略歴] 1993年東京大学大学院修了.博士(工学).同年より電気通信大学において計算機システム,並列分散処理,情報教育の研究に従事.2020-21年度,2023-24年度本会理事.2014年度学会活動貢献賞,2016年度山下記念研究賞,2017年度科学技術分野の文部科学大臣表彰科学技術賞受賞.日本学術会議連携会員.国立情報学研究所客員教授.本会フェロー.
[抱負] 私は,これまで,論文誌ジャーナル編集委員会編集長や,教育担当理事,事業担当理事を歴任し,本会の活動に係わってきました.情報処理教育委員会の活動の一環で,全国大会に中高生情報学研究コンテストを創設し,中高生に本会のジュニア会員となり情報学の探究に取り組んでもらうことを目指しました.また,大学情報入試の普及活動に取り組みました.高等学校の現行の学習指導要領では,プログラミング,データ活用などを扱う「情報I」「情報Ⅱ」が設定されました.2025年実施の大学入学共通テストで「情報Ⅰ」が出題され,国公立大学3校,私立大学49校の個別入試で「情報」の科目が出題されます.さらに,次期の学習指導要領について議論が始まろうとしています.この数年間は,本会がこれまでわが国の情報学分野をリードしてきたその成果を,広く国民全体に広げていくための重要な期間です.この成否が,本会はもとより,わが国の将来をも左右すると言っても過言ではありません.これからも引き続き,本会の活動を通して,社会に貢献して行きたいと考えております.

■監事
小川 秀人(OGAWA, Hideto)(名大1994卒)
(株)日立製作所研究開発グループ 主管研究長
[略歴] 1996年名古屋大学大学院修士課程修了. 同年日立製作所入社. ソフトウェア工学の研究開発に従事. 2015年北陸先端科学技術大学院大学(JAIST)博士後期課程修了. 博士(情報科学). JAIST産学官連携客員教授, 東京大学大学院非常勤講師など兼務.2022-23年度本会理事.
[抱負] エージェンティックAIの普及やDX/AXの進展により, 本会が担う社会的役割は一段と高まっています. 大きな変革期にある今こそ, 組織としての健全性と透明性を確保し, 会員や社会の信頼に応え続ける運営が不可欠です. 私は企業での研究開発と実務を通じ, システム開発やプロセス改善, AI品質保証, さらには組織ガバナンスへの見識を深めてきました. また, 複数の大学で講義を担当し学術の普及に努めるとともに, 本会においても技術応用担当理事や各種委員会, 研究会運営などに長年携わってまいりました. 監事としては, これら実務と教育そして組織運営の現場で培った多角的な検証視点を礎に, 事業の執行状況や意思決定のプロセスが適正に機能しているかを客観的かつ公正に把握することで, 円滑な本会運営に寄与いたします. 形式的な監査に留まらず, リスク管理の徹底や効率的な組織基盤の構築に向けた建設的な助言を通して, 本会の持続的な発展と会員価値のさらなる向上に貢献する所存です.
※上記は立候補当時の内容です
