2018年04月16日版

「国際標準化会議の日本招致
(かがわ国際会議場でのJTC 1 Advisory Group高松会合)」

伊藤 智(標準化担当理事)

 標準化担当理事として、ISO/IEC JTC 1の国内対応を行う情報規格調査会の委員長をしております。2013年6月に就任後、第三期目5年目となりますが、国際標準化は長期的な取り組みになることや、諸外国との連携が重要であることから、情報規格調査会委員長/標準化担当理事も長期に担当しています。このメッセージを書くのは、3回目となりますので、今回は、先月開催したISO/IEC JTC 1/JAG高松会合のことを書きたいと思います。

 国際標準化の会議は、各国がボランタリーに会議をホストすることで運営しています。2015年のJTC 1総会で、それまで別々に開催されていた3つのSWG(Special Working Group)、規格開発のルールを検討するDirectives、新規テーマの発掘を行うPlanning、JTC 1内プロジェクト間の競合などを協議するManagement、を統合してJTC 1 Advisory Group(JAG)として開催することが決議されました。第一回の会合は2016年3月にパリ(フランス)で、その後、2016年8月ダブリン(アイルランド)、2017年3月ベルリン(ドイツ)、2017年7月ロンドン(イギリス)と、本会議に参加する主要国がホストしてきました。日本も、国際的な貢献として、この会議をホストすることとし、第五回のJAG会合を2018年3月13日〜16日、香川県高松市のかがわ国際会議場で開催しました。

 かがわ国際会議場は、JR高松駅に隣接する高松シンボルタワーにあり、新幹線岡山駅からマリンライナーで1時間弱、羽田空港から80分の高松空港からリムジンバスで40分前後、と交通の便は良い場所です。

 会議場は、高松シンボルタワーの6階にあり、室内から瀬戸内海が望められ、休憩時間も楽しむことができました。2016年にはG7香川・高松情報通信大臣会合が開かれた場所であり、馬蹄配置のレイアウトにすると、本格的な会議にふさわしい落ち着きと風格を持った会議場です。スクール形式のレイアウトにすると180名が入ることができる大きな会場ですが、今回のJAG会合では参加者が約50名でしたのでコの字型にレイアウトし、ゆったりと使用することができました。電源、WiFi、プロジェクター、音響設備は全く問題ない上に、議長用のモニターを急きょ用意してもらえるなど会議室担当者の対応も良好でした。

 レセプションパーティは29階の中華レストランで開催しましたが、料理、飲み物はおいしく、夜景がきれいであり、海外からの来訪者にも大いに満足していただけました。桜が咲くにはまだ早い季節でしたが、多くの海外参加者が、会議終了後に京都や大阪を巡るなど、日本を満喫して帰っていただけました。会議参加者全員から、ホスト国への感謝をいただくことができました。

 会議そのものは、インテルのPhilip Wennblomを新しいJTC 1議長に迎え、効率的に議事が進行されました。日本からの意見もほぼすべて取り上げられ、日本としても満足できる会議として終えることができました。

 JAG会合以外にも、標準化関係では毎年多くの会議を日本にホストしています。2020年11月には、2008年の奈良総会以来となるJTC 1総会を日本に招致する予定であり、現在開催地の選定をしています。100名規模の国際会議となりますので、会議運営に支障がないことはもちろんのこと、日本で開催してよかった、良い滞在であった、と思われるような会議にしたいと思います。

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