米澤 明憲 君

フェロー

米澤 明憲 君(正会員)

[対象業績] 「並列分散システムソフトウェア分野における貢献」

1970年東京大学工学部計数工学科卒業. 1978年米国マサチューセッツ工科大学電気工学および計算機科学博士課程修了, Ph.D. in Computer Science. 1978年東京大学大学院工学系研究科博士課程修了, 工学博士. 帰国後, 東京工業大学を経て1989年東京大学理学部教授. 2003年東京大学大学院情報理工学系研究科コンピュータ科学専攻教授. 2006年-10年東京大学情報基盤センター長. 2010年よりライフサイエンス統合データベースセンター長. その他公職等を多数歴任. 1999年 ACM (米国計算機学会) フェロー. 2008年国際オブジェクト技術協会(AITO)よりダール・ニゴール賞を受賞. 2009年紫綬褒章を受章.

[業績推薦理由]

本会正会員米澤明憲君は, 1970年代半ば, いまだ「オブジェクト指向」という概念が一般的に知られていない時期に, 個々の「オブジェクト」を動作主体とする「並列オブジェクト」という概念を提唱されました.そして, 「並列オブジェクト」に基づくプログラミング言語, 「並列オブジェクト」の超並列コンピュータでの高効率な実行方式, などを研究開発し, 国際的に大変顕著な学術的かつ実用的な業績をあげられました.また, 同君は, 優れた研究業績をあげられたことに加えて, 情報科学分野において多くの優秀な人材を育成されてこられました.