志村 正道 君

フェロー

志村 正道 君(正会員)

[対象業績] 「知的情報処理に関する先端的研究と情報処理教育への貢献」

 1960年東京大学工学部応用物理工学科卒業,1965年同大学数物系大学院応用物理学専攻博士課程修了.工学博士.同年大阪大学基礎工学部電気工学科講師,助教授.1976年より東京工業大学工学部情報工学科助教授を経て,同大情報理工研究科計算工学専攻教授,名誉教授. 1997年東京理科大学理工学部経営工学科教授,2001年 武蔵工業大学環境情報学部情報メディア学科教授.本学会人工知能研究会主査,人工知能学会会誌編集委員長、同学会会長を歴任.

[業績推薦理由]

 志村正道君は,パターン認識,学習機械などの知的情報処理技術の新しい分野へ取組み,国際的な活動を展開するとともに情報工学・科学の発展に大きな貢献を行なってきた.パターン認識研究においては識別関数のパラメトリックな学習方法や教師なし学習などに挑戦し,多数クラスの識別に拡張した理論を展開し,米国パターン認識学会より賞を受けている.また本学会の人工知能研究会を通して我が国における人工知能研究の発展にも貢献された.プログラミングに関する教科書や演習書も多く,情報工学教育への寄与も大きいものがある.